iFixitによると、サムスンの「Galaxy S6 edge」は、DIY愛好者に対して特にフレンドリーというわけではないという。
米国では現地時間4月10日に発売予定の同スマートフォンを、iFixitが分解した。iFixitは各種電子機器を対象に、修理部品を販売し、オンライン修理ガイドを無料で公開している。
iFixitはこれまでに手掛けてきた多数の分解作業と同様に、Galaxy S6 edgeをこじ開け、中身を取り出して公開した。そしてその結果、Galaxy S6 edgeの修理しやすさを10段階評価でわずか3と判定した。ちなみにAppleの「iPhone 6 Plus」は2014年、10段階評価で7という修理しやすさの評価を得ている。
Galaxy S6 edgeは、簡単に交換可能な「モジュール式」のコンポーネントが高く評価されたが、スマートフォンの内部にたどり着くまでが困難ということで厳しい評価となった。またiFixitによると、Galaxy S6 edgeのバッテリは端末の内側に「しっかりと接着」されていて取り出すのは困難だという。さらにiFixitは、画面上のひび割れたガラスを交換しようとすると、ディスプレイ全体を壊しかねないという懸念も示している。
サムスンのGalaxy S6 edgeは3月に、同製品とほぼ同一の姉妹製品「Galaxy S6」とともに発表された。edgeは、曲面ディスプレイが搭載されている点がGalaxy S6と異なる。Galaxy S6には、従来型のフラットなディスプレイとベゼルが装備されている。どちらの製品にも、5.1インチの超高解像度画面、16メガピクセルカメラ、8コアプロセッサが搭載されている。
iFixitは、Galaxy S6 edgeの筐体を開いて修理することがどれだけ簡単であるかをユーザーに示すことを目的としている(そのような作業ができるユーザーは、ほんの一握りだが)。しかしその分解によって、端末に搭載されている部品も確認することができる。
サムスンがあらゆる種類の技術部品を開発する複合企業であることを考えれば驚くことでないが、Galaxy S6 edgeの内部には同社製部品が多数搭載されている。iFixitによると、Galaxy S6 edgeの8コアプロセッサ、ストレージ、近距離無線通信(NFC)チップのすべてがサムスン製だという。サムスン以外で部品を提供しているのは、Skyworks、Avago、Invensenseなどほんの数社であると、iFixitは述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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