ブルックリン在住の女性に対し、Facebookを通して夫に離婚書類を渡すことを認める判決が下された。ただしその判決が、デジタル方式の離婚手続きの判例となるかどうかは不明だ。
マンハッタンの裁判所に所属するMatthew Cooper判事は米国時間3月27日、26歳のEllanora Baidooさんに対し、Facebookの非公開メッセージを通して夫に離婚書類を渡すことを認める判決を下した。Baidooさんは夫と連絡を取ろうと試みたものの、連絡が取れない状態にあった。
Facebook上で法的な書類の送達を許可する判決が米国で下されたのはこれが初めてではない。2014年には男性が、子供の養育費の支払いに関する法的書類をFacebookで渡すことを認められた。一方、米国外ではより一般的にこれが行われており、テキストメッセージによる離婚を許可した国さえあるという。
BaidooさんとVictor Sena Blood-Dzrakuさんは2009年、民事婚によって結婚した。しかし、Blood-Dzrakuさんがガーナの正式な結婚式を挙げるという約束を破ったことで、2人の関係はその直後に破たんし、2人が同居することはまったくなかったと、Baidooさんの弁護士を務めるAndrew Spinnell氏は、New York Daily Newsに述べた。BaidooさんとVictor Sena Blood-Dzrakuさんはともにガーナ出身で、Spinnell弁護士によると、Baidooさんは自分の家族を招いた正式な結婚式を望んでいたという。
裁判所書類によると、Spinnell弁護士は今後、Blood-Dzrakuさんに毎週1件のメッセージを送信するという。Blood-Dzrakuさんからメッセージ受信の通知を受けるまで、これが3週間続けられる。Blood-Dzrakuさんは無職で自動車免許を所有しておらず、住所も不定であるため、居場所の確認が難しいことが分かっていると書類には記されている。Baidooさんが彼の居場所として把握している最後の住所から、Blood-Dzrakuさんが引っ越したのは2011年のことだが、2人は電話やソーシャルメディアで連絡を取り合ってきた。しかしBlood-Dzrakuさんは、正式な離婚書類を交わすために会うことを拒んでいた。
Baidoo v Blood-Dzraku Decision
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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