「情報は1冊のノートにまとめなさい」は2008年の発売当時、かなりのノートブームを巻き起した。タイトルだけで趣旨が明確に分かる上、実際のやり方も1冊のノートに何でも書いてしまおうということで、誰にでもとっつきやすかったからだ。その本が今回「完全版」として、ほぼ最新の情報に書き換えられた状態で再発売された。いまだに色あせないノート術と、継続の秘訣を知りたい向きには必読の書であろう。
2008年当時に比べると、スマートフォンが一般的になり、タブレットデバイスを持ち運ぶ人も増えた。メモを取る、写真を撮る、声を録音するなどが、簡単にできるようになり、保存した情報も、いつでも取り出せるようになった。しかし、果たして、保存した情報を本当に活用できているのだろうか?
せっかく保存した情報も、見返すことがまったくなかったら、保存していないことと同じではないか。ならば、デジタルデバイス上に保存することにこだわらず、アナログのノートにまとめる方が、情報を目にする機会は増えるかもしれない。本書で最も注目すべきは、「ノートの中身の振り返り方」だろう。もちろん、情報の保存先としてノートがあるわけだが、肝心なことは、収集して保存した情報をいかに生かすかということだ。
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