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グローバル視点で「次のニーズ」顕在化--Evernote副社長が語るプロダクト作りの裏側 - (page 2)

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Evernoteは私たちのライフスタイルに何をもたらしたのか

――Evernoteがユーザーの情報管理をサポートしてきたことで、ユーザーのライフスタイルやワークスタイルはどう変わってきていると実感しているでしょうか。また、クラウドとスマートデバイスによって私達の情報管理が飛躍的に便利になったことで、どのような可能性が開けたと感じているでしょうか。

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リンダ氏:Evernoteは仕事でもプライベートでも、あらゆることに活用してほしいという思いで提供しています。むしろ、ユーザーが生み出した利用シーンから、私たちが教えられていると感じています。

 そのひとつが、Evernoteを活用することによって「生涯にわたって取り組みたい大切なこと=Life’s Work」に多くの人が価値を見出しているのではないかということです。このときのWorkは仕事である場合もあるし、プライベートな趣味や社会活動である場合もあります。加えて、知識や情報を駆使して仕事を進めるナリッジワーカーにとってEvernoteの魅力が最大限発揮されたというのも発見できたことのひとつです。

 近年は、モバイル環境の発展によっていつでもどこでも仕事ができるようになったことで、プライベートと仕事の境界が曖昧になってきているのではないかと思います。このような状況で、人々はプライベートと仕事を分けようと努力するのではなく、こうした境界が曖昧な状況でいかにして仕事の生産性を高め、プライベートを充実させるかということが重要になるのではないでしょうか。こうしたニーズに対して応えられるようにEvernoteは仕事の生産性や情報管理の効率性を高めるプロダクトを追求しなければなりません。

 こうしたニーズに合わせて、個人の仕事効率化だけでなく、チームで仕事をしている場合でも効率を高められるようにと考えられた、ワークチャットやコンテキスト、Evernote Business、スキャナブルなどの最近の新機能や新アプリの投入は、Evernoteの大きな変化だと言えるのではないでしょうか。また、機能だけでなくデザインの面からも究極にこだわり、仕事とプライベートが融合した使用環境でも使いやすいユーザーエクスペリエンスをデザインしていきたいですね。生産的な仕事をする上で、ツールが快適で使いやすいデザインであることは非常に重要なことなのです。


リンダ・コズラウスキー氏

挑戦すべきは「求められる前に答えを出すこと」

――最後に、Evernoteの今後の展望について教えてください

リンダ氏:Evernoteがこれからチャレンジしていきたいのは、「求められる前に答えを出す」ということです。Evernoteはユーザーの記憶を助ける“第2の脳”となることで、情報管理の利便性を高めました。もっとも、コンテキストなどの機能を生かしていけば、蓄積される情報を効率よく活用することが可能になり、“何を記録したのか”を記憶することさえ不要になるのです。ユーザーが蓄積した情報の中から「何を欲しているのか」を先回りして届けることが、Evernoteがこれから追求していきたい価値のひとつですね。

 また、ウェアラブルデバイスやIoT(Internet of Things)といった新しいトレンドには、どこよりも先に挑戦していきたいと考えています。ただこれは、ユーザーニーズがあるからという意味ではなく、ユーザーに先駆けて新しいトレンドに挑戦して知見を蓄積したり可能性を検証したりすることで、ユーザーに新たな利用ニーズが生まれた際に素早く対応できると考えているからです。

 例えば、間もなく発売されるApple Watchに合わせて、Evernoteでは「Evernote for Apple Watch」をリリースする予定ですが、私たちはウェアラブルデバイスについて他のツールとは違う使われ方をされるのではないかと考え、ウェアラブルデバイスならではのEvernoteの可能性を模索しているところです。

 Evernoteは全体の75%が米国外のユーザーですが、これはとても大きな意義があると考えています。米国に本社を置く企業は、米国的な戦略に陥りがちですが、Evernoteは世界中から集まるユーザーからのフィードバックを開発に活用できる点が大きな強みではないかと思います。ユーザーと一体となり、グローバルな視点に立ったプロダクト作りをこれからも続けていきたいですね。

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