今から20年近く前、Amazonは1クリック注文機能を公開し、顧客がボタンを1回クリックするだけで同サイト上のあらゆる商品を簡単に購入できるようにした。Amazonは米国時間3月31日、「Amazon Dash Button」を提供することを発表した。Dash Buttonは、同社が2014年に発表した「Amazon Dash」リモートスキャニングデバイスに続くデバイスだ。標準的なテレビ用リモコンより薄いDashは、物体をスキャンしたり、内蔵マイクに向かって製品名を伝えて、Amazonから商品を注文できるようにするものだ。
Amazonによれば、新しいDash Buttonを利用すれば、顧客はスキャナやマイクを使用する代わりに、ボタンを押すだけで、用意されている複数の製品の中から必要なものを注文することができる。
AmazonはDash Buttonで、同社のサービスを使ってペーパータオルやコーヒーといった日用品を購入する消費者だけでなく、日用品を補充する必要が突然生じたときに食料雑貨店に走る消費者も誘い込みたいと考えている。それぞれのボタンはKraft Macaroni and Cheeseなど、特定の日用品を注文する。ボタンは、フックに引っかけたり、裏面のテープを使って日用品の保管場所の近くに貼ることもできる。Amazonによると、当初は18種類程度のボタンを提供する予定で、それにはベビーフードやコーヒー、ペーパータオルなどを注文できるボタンが含まれるという。
AmazonはDashサービスを製品メーカーにも提供する。自動で、あるいは簡単に注文する機能を最初に組み込む製品には、ブラザー工業のプリンタやBRITAの浄水器、Whirlpoolの洗濯機と乾燥機が含まれる予定だ。Amazonは、人々がペットフードディスペンサーなどの製品を構築するのを支援するQuirkyという企業と提携している。仕組みを説明すると、例えば、BRITAの容器はフィルタの交換時期がきたことを検知したら、ユーザーの手を煩わせることなく、自動的に新しいものを注文することができる。
ボタンは無償で提供される予定で、バッテリは何年も持続する、とAmazonは述べた。現時点では、Dash Buttonは招待制で顧客に提供されており、同社は31日より顧客への発送を開始している。同社は各家庭に最大3個のボタンを発送する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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