グーグルは、4月1日に検索サービスやGoogle 日本語入力、Google マップの新機能を公開した。同社が各種サービスを一度にアップデートするのは珍しい。
それぞれのサービスで、どのような機能追加や改良が加えられたのか紹介しよう。
まず、新たな検索サービスとして発表されたのが「Google Panda」。最新の対話型感性インテリジェンス機能を搭載したパンダのぬいぐるみに向かって、気になったことを尋ねるだけで、その答えを喋って教えてくれる。フサフサの毛が生えそろっているので万が一落としても安心だ。50カ国語に対応し、複雑な質問にもわずか0.3秒で答えてくれるという。これならスマートフォンに慣れていない人でも愛着をもって使えるのではないだろうか。
グーグルの製品開発本部長である徳生裕人氏は、「Google Pandaは、検索のインターフェース改善の歴史において、もっとも大きな変更です。シンプルなモノクロカラーを採用。検索ボックスをなくし、世界中の小さな子どもたちからおじいちゃん、おばあちゃんまでが親しみやすいデザインに変わりました。新しいデザインは、手のひらの大きさに関係なく柔軟にフィットし、両手が使えないような場合も一切不便を感じさせません」とコメントしている。
ところでなぜパンダだったのか。その疑問についてグーグルのエンジニアであるマット・カッツ氏は、「私たちの持つふわふわな好奇心は、まるで毛皮のようだ。未知のことを『黒』とするなら、検索できることはデータベースの『白』部分だ」と説明している。
「Google 日本語入力ピロピロバージョン」は、小型のモジュールを手持ちのピロピロ笛に装着。息を吐いて伸ばしたピロピロの長さを赤外線センサで計測し、Bluetooth送信することで、その長さに応じた文字入力ができるサービスだ。
同社ではこれまでも数多くのキーボードやデバイスを提案してきたが、研究を進めるにつれて、文字を入力するために“手で操作をすること”を前提としていたことに気づいたという。そこで「つり革や手すりに掴まっている」「赤ちゃんを抱っこしている」といった状況でも快適な文字入力ができるピロピロバージョンの開発に至ったのだそうだ。
専用サイトでは自分でピロピロを作りたい人のために、作り方の説明とソースコードを公開している。また、スマートフォンのマイクに息を吹きかけるとピロピロが動くゲームで遊ぶことも可能だ。同社ではこれからも、より快適な入力方法の実現に向けて、“息の長い”研究開発を続けていきたいとしている。
そして最後に、Google マップでは地図を迷路に見立てた懐かしの名作ゲーム「パックマン」をプレイできる。名所を避けながら、4匹のモンスターたちの追跡を上手にかわしていこう。なお、スマートフォンのパックマンでは遊べる場所が限られており、グーグルの提示したヒントを参考に、遊べる場所を探し当てる謎解き要素を持たせている。
さらに、グーグルの位置情報ゲーム「Ingress」でも拡張現実でパックマンを楽しむことができる。エージェントの皆さんはぜひプレイしてみてほしい。
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