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自宅の清掃員と顧客をオンラインでマッチングする「Helpling」-- 高齢化社会に定着するか

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 欧米のITテクノロジ企業がアジア・中東地域への進出の足がかりとして地場のスタートアップ企業を買収するケースが新たに生まれた。

 ドイツの首都ベルリン発の住居の清掃員と顧客をオンラインでマッチングさせるマーケットプレイス「Helpling」が、シンガポールの同業「Spickify」を3月に買収した。シンガポールにおけるサービス名はすでにHelplingに変更されており、またこのタイミングでUAE(アラブ首長国連邦)でもサービスの提供を開始する。買収金額は明かされていない。


「Spickify」のサイトにアクセスすると、買収に関する告知とHelplingのサイトへの自動遷移が行われている

簡単予約、料金は1時間あたり約1750円

 Helplingは、清掃の予約を簡単かつ短時間に行うためのサービス。本拠地であるドイツ、そのほか欧州の6つの国、今回進出したシンガポール、UAEに加え、オーストラリア、ブラジル、カナダを含む12の国と地域、200の都市でサービスを提供している。主なターゲットは、都市部に暮らすインターネットリテラシーの比較的高い若年層だ。


「Helpling」シンガポール版

 清掃を予約する流れは次の通り。まず、部屋の広さを選択し、それに対応してサービス側で設定された清掃時間を確認する。部屋の広さは45~205平方メートルまで10平方メートル単位で指定する。清掃時間の目安は、45平方メートルの部屋なら2時間、65平方メートルの部屋なら3時間、205平方メートルなら10時間。自分の部屋の広さを把握していない場合は、寝室と浴室の数を入力すれば目安となる時間が算出される。料金は1時間20シンガポールドル(約1750円)という設定だ。

 部屋の広さを選んだ後、単純な清掃以外にも、オプションサービスを頼みたければ追加する。オーブンの内側の掃除は+30分、クローゼットの内側は+30分、家具のガラス部分を磨く作業は+1時間、アイロンがけは+1時間、冷蔵庫の内側は+30分。仮に55平方メートルの部屋で、オーブン、クローゼット、家具のガラス部分、アイロンがけも依頼すると、清掃時間は5時間半で料金は110シンガポールドル(約9600円)となる。依頼するための最低金額は40シンガポールドル(約3500円)に設定されている。


依頼する清掃サービスの選択画面

 気をつけないといけないのは、清掃用具はユーザーが用意しなければならないこと。推奨されているものとして挙げられているのは、トイレの掃除道具やモップ、バケツ、ブラシ、ダスター、掃除機、スポンジなど。こうした補足情報も予約する流れの中で説明されている。

 合計金額を算出したら、清掃する部屋の住所、電話番号、メールアドレスを入力して、希望する日付と時間帯を指定する。この際に1回限りか、毎週、隔週の依頼かを選択できる。なお、指定する時間帯には概ね、6時間の幅が持たされている。清掃員を部屋に入れる方法は在宅か、鍵の場所を指定して置いておくか、その他から選択する。最後に料金を支払うためのクレジッドカード(ビザかマスターカードかアメリカン・エキスプレス)の情報を入力し予約する。支払い方法は現在はクレジットカードに限られている。

 予約後に確認のメールが配信され、Helplingの運営事務局が清掃員とマッチングした際にもう一度メールが配信される。ユーザーは担当する清掃員のバックグラウンドを事前に確認できる。ちなみに清掃員の登録プロセスには、Helplingによる面接も含まれている。清掃員はシンガポール人、もしくは永住権を持っている労働許可を得ている人のみ登録できる。


依頼する清掃サービスの選択画面

 清掃当日に、想定以上に時間がかかることが分かった場合には、清掃員が事務局に連絡をし、事務局がユーザーの許可を得る。キャンセルは24時間前まで可能。それ以降にキャンセルしたい時には、清掃1時間分の料金が発生する。清掃について要望や苦情があれば、サービス後に配信されるカスタマーサポートメールに返信する。次回も同じ清掃員に依頼することも可能だ。

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