Appleによれば、Broadwellにしたことで1時間程度バッテリ持続時間が改善したとされており、これには非常に好印象を受けた。米CNETが行っている動画再生によるバッテリ消費テストでは、2015年の13インチMacBook Proは15時間46分持った。これは、過去最高の2014年版13インチMacBook Airよりも40分短いだけだ。同じテストをWi-Fiアンテナをオンにした状態で行ったところ、バッテリ持続時間は13時間だった。同じくBroadwellを採用したWindowsノートである、DellのタッチスクリーンのないXPS 13と、HPの「Spectre x360」をテストしたところ、どちらも同じように高いスコアを記録し、バッテリ持続時間は12時間弱だった。
2015年版のMacBook Proの改善点は、仕様の上ではわずかであり、実際にテストをしてみても、過去2年間使ってきたMacBook Proとあまり変わらない。
しかしMacBook Airと比べると、バッテリ持続時間や各コンポーネントを改善し、Force Touchトラックパッドのようなサプライズを用意したことで、Appleはこのモデルを新しいものであると感じさせることに成功したと言える(ただしMacBook Airは、解像度が低く、スクリーンのベゼルも大きいものの、やや古くさく感じるとはいえ、依然としてあらゆる面で使いやすいノートブックの1つだ)。そのため、13インチMacBook Proは、長いバッテリ持続時間とそれなりの持ち運びやすさ、複数のハイエンドアプリを同時に実行できるだけの性能を必要とするユーザーにとっては、Apple製品の中でもっとも魅力的なモデルとなっている。
Apple MacBook Pro(13インチ、2015年) | Apple OSX 10.10.2 Yosemite、2.7GHz Intel Core i5-5257U、8Gバイト DDR3 SDRAM 1866MHz、1536Mバイト Intel Iris Graphics 6100、128Gバイト SSD |
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HP Spectre x360 13t | Windows 8.1(64ビット)、2.2GHZ Intel Core i5-5200U、8Gバイト DDR3 SDRAM 1600MHz、3839Mバイト(メインメモリと共用)Intel HD 5500 Graphics、256Gバイト SSD |
Dell XPS 13(2015年、非タッチスクリーン版) | Windows 8.1(64.bit)、2.2GHZ Intel Core i5-5200U、4Gバイト DDR3 SDRAM 1600MHz、2000Mバイト(メインメモリと共用)Intel HD 5500 Graphics、128Gバイト SSD |
Dell XPS 13(2015年、タッチスクリーン版) | Windows 8.1(64.bit)、2.2GHZ Intel Core i5-5200U、8Gバイト DDR3 SDRAM 1600MHz、3839Mバイト(メインメモリと共用)Intel HD 5500 Graphics、256Gバイト SSD |
Apple MacBook Air(13インチ、2014年) | Apple OS X 10.9.3 Mavericks、1.4GHz Intel Core i5-4260U、4Gバイト 1600MHz DDR3 SDRAM、1536Mバイト(メインメモリと共用)Intel HD Graphics 5000、128Gバイト SSD |
Apple MacBook Pro(15インチ、2014年) | Apple OS X 10.9.4 Mavericks、2.2GHz Intel Core i7-4770HQ、16Gバイト DDR3 SDRAM 1600MHz、1536Mバイト Intel Iris Pro Graphics、256Gバイト SSD |
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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