MacBook Proの外装デザインは、米CNETでレビューした2013年モデルから変わっていないため(そして基本的に、2012年のモデルからも変更はない)、以前のモデルに対する分析の大部分はこのモデルにも当てはまる。最大の違いであるトラックパッドについては、すでに別の記事で述べた。
厚さ18mm、重さ1.58kgという数字は、13インチのノートブックとしては最薄からも最軽量からもほど遠い。この問題はこの数カ月間で非常に顕著になっており、Dellの「XPS 13」やLenovoの「Lavie Z」など、サイズが小さく軽量で、しかも通常のCore i5プロセッサを搭載した強力なノートPCが登場している。
ユニボディアルミフレームと、端までガラスで覆われているディスプレイは、もうおなじみになってしまったが、今でも通用するデザインで、この全面がガラスのスタイルは新型の12インチMacBookでも採用されている。それでも、ベゼルがほとんどないXPSの突き詰めたデザインと比べると、それほど優れているとは言えない。
アイソレーションスタイルのキーボードは、過去数世代のMacBookと同じだ。Appleのバックライト付きキーボードは他のノートPCのキーボードに勝るとも劣らない(ただし、キーボードに関する研究開発では抜きんでているLenovoは別かもしれない)。Appleのキーボードの標準が初めて大きく変わるのは、12インチMacBookのもので、キーの高さが下がったほか、メカニズムを変更してキーのぐらつきを抑えている。
他の製品に先駆けてMacBook Proで採用された特長の1つに、新型の感圧タッチトラックパッドがある。近いうちにあらゆるMacBookでこれが採用されると考えられるが、このMacBookがこれを初めて試すことができるデバイスとなる。
従来のトラックパッドは、上側にヒンジが付いており、パッドの下半分のどこかを物理的に押すことでクリックが認識される仕組みになっていたが、Force Touchトラックパッドではヒンジをなくした。その代わり、新しいタッチパッドでは、パッドの下の四隅に4つのセンサを配置している。これで、「ダイビングボード」のようだとも言われる従来のデザインを、シンプルでフラットなデザインにした。
4つのセンサによって、パッドのどこを「クリック」しても同じ結果が得られるようになっており、センサと触覚フィードバックを組み合わせた感圧クリックによって、アプリやタスクの中で2つのレベルのクリックを使い分けることができる。強くクリックすると、指や頭ではトラックパッドを物理的に2段階押し込んだように感じられるが、実際には小さな振動の感触を感じているにすぎない。それが分かっていても、トラックパッドを押し下げると2つの段階があるように感じられる。
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