煩わしいマニュアル作成に革新を起こす「Teachme Biz」--日本MSとWindows 8.1版開発

藤井涼 (編集部)2015年03月24日 09時00分
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 どんな企業や組織にもおおよそ存在する「マニュアル」。作成に時間がかかるにも関わらず業務として認められなかったり、人の作ったマニュアルが文字ばかりで理解するのに時間がかかったりと、あまりいいイメージを持っていない人もいるだろう。

 こうした煩わしいマニュアル作成をとことんシンプル化し、その作業時間を5分の1まで短縮できるのが、スタディストが提供するマニュアル作成・共有ツール「Teachme Biz(ティーチミー ビズ)」だ。使い方は、スマートフォンで撮影した写真やPCのスクリーンキャプチャを選んで、説明文を追加するだけ。15分もあれば実用的な業務マニュアルや手順書を作ることができる。


「Teachme Biz」の利用イメージ

 写真内の特定の箇所を枠で囲ったり、矢印で指したり、モザイクで重要な情報を隠したりと、マニュアルをよりビジュアルでわかりやすく表現するための画像編集ツールが内蔵されていることが特徴。動きや音のある手順なら、15秒までの動画や音声を添付して説明できる。地図表示で位置情報を伝えることも可能だ。

  • 作成したマニュアルのイメージ

 公開中のマニュアルの内容を更新したり、ページの追加や削除、順序の変更をすることも可能で、1つのマニュアルを編集権限のある複数のメンバーで編集することもできる。マニュアルは公開範囲を設定でき、プッシュ配信機能を使えば必要な人にマニュアルをタスクとして送信できる。

 各マニュアルがどのくらい読まれているかを把握できるアクセスレポート機能や、気になったことや分からないことを気軽に質問できるコメント機能も搭載。端末の紛失や盗難時には、瞬時にその端末からグループへのアクセスを遮断でき、作成中や閲覧中のデータも、アクセス遮断時に消去するという。

 スタディスト代表取締役の鈴木悟史氏は、スマートフォンが急速に普及している一方で、マニュアルはPCのExcelやWordを使って作成する手順から長年進化していないと指摘。スマートフォンのみで作ることができ、ビジュアルによってその内容も伝えやすいTeachme Bizによって、あらゆる企業のマニュアル作成に革新を起こしたいと話す。


スタディスト代表取締役の鈴木悟史氏(右)と同社エンジニアの平山雷太氏(左)

 料金プランは、5人まで利用できる個人事業主・スタートアップ向けが月額5000円、20人まで利用できるベンチャー企業・小規模チーム向けが月額1万5000円、50人まで利用できる中規模チーム向けが月額3万円、100人まで利用できる大規模チーム向けが月額5万円となる。なお、30日間無料で試せるプラン(5人まで)も用意している。

 2013年9月から事業を本格展開し、これまでに損保ジャパン日本興亜やKDDIまとめてオフィス、カメラのキタムラ、らでぃっしゅぼーや、中野市など約2000の企業や組織に導入されている。引き継ぎの多いコールセンターのオペレーション業務や、言語化しづらい飲食店での掃除マニュアルなど、幅広いシーンで活用されているという。中には電子化したことで紙のコスト代を6割削減できた企業もあるそうだ。


導入企業の一例

日本MSと協業し「Windows ストア」で提供

 3月24日には、日本マイクロソフト(日本MS)の技術支援のもと開発した「Teachme Biz Windows ストアアプリ」を無料で公開した。Windows 8.1を搭載したタブレットやPCで利用できる。両社は2014年11月に協業を発表しており、Teachme Biz Windows ストアアプリは第1弾の取り組みとなるという。

 多くのビジネス用PCの基本ソフトがWindowsであることや、業務マニュアルがWindows PCで作成・閲覧されることが多いことから、ビジネス現場での利用を想定してストアアプリの開発に至ったという。今後は、Windows 8を搭載したSurfaceやWindowsタブレットで、短時間に業務マニュアルを作成したり、編集したりできるようになる。


「Teachme Biz Windows ストアアプリ」

 スタディストでは今後、日本MSの協力のもとTeachme Bizを拡販するほか、クラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上で稼働するTeachme Bizパッケージも開発する。さらに、Windows搭載スマートフォンへの対応も予定しているという。

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