いよいよ桜前線がスタートした。せっかくの美しい風景や楽しい花見の様子は記念に残しておきたいもの。本格的なカメラで撮るのも楽しいが、定評のあるiPhoneの内蔵カメラも手軽で便利だ。標準搭載されているカメラアプリも意外と多機能なので、日々使っていても意外と知らない機能があるかもしれない。
最近は、「自撮り棒」がはやりつつあるが、ちょっとした記念撮影なら標準付属のヘッドホンを使ってブレにくい写真を撮る方法もある。
ここではおさらいも兼ねて、改めてiPhoneの撮影機能や共有機能を確認してみたい。なお、ここでは「iPhone 6」を使用しているが、iPhone 6 Plusはもちろんのこと、iPhone 5s/5、それ以前の機種でも使える機能もある。
iPhone 6には標準でリモートコントロール付きのイヤホン「Apple EarPods with Remote and Mic」が付いてくる。実は、このイヤホンを接続してカメラアプリを起動した状態で、リモコンキーの「+」「-」キーを押すとシャッターが切れる。カメラで一般に言われる「レリーズ機能」をiPhone+リモコンで利用できるのだ。
タッチをするとブレてしまいそうな暗い場所の撮影やインカメラを使って仲間と何人かで撮りたいとき、自分撮りをしたいときなどにも役立つので覚えておきたい。
グループ写真の撮影は、誰かが目をつぶってしまったり目線が合わなかったりしてタイミングが難しいもの。そんなときはタイマー機能を使ってみよう。3秒または10秒後にシャッターが切れる。
iPhone 6/Plusでは自動的にバーストモードになり、連続でシャッターが切れるため、ヘン顔など表情をつけて撮影してみるとまた新たな楽しさを発見できるかもしれない。なお、新しいバーストモードでは1秒間に10枚程度の写真を撮影可能だ。
iPhone標準のカメラアプリはオートのみで、露出など細かい設定や各種シーンモードなど複雑な設定はない。基本は写真/ビデオ撮影を選び、シャッターボタンを押すだけで撮影できる。
ここでひとつ覚えておきたいのはまずピント(AF)を合わせたいものにタッチするということ。そして、タッチすると表示される黄色い枠の隣に出てくるアイコンを上にスライドすると明るくなり、下にスライドすると暗くなるなど露出の調整ができる。
もう一つポイントとなるのは、そのままピントを合わせたい部分を長押しするとかけられる「AE/AFロック」だ。これを使えば、 ピントを固定できるため、例えば花の中心にピントを置いたまま、ちょっと構図を変えたい──といったときなどに便利だ。また、通常時と同様に黄色い枠の隣に表示されるマークを上下にスライドさせると明るさを変更できる。
なお、長くシャッターボタンを押しているとバースト(連写)モードに自動的に切り替わり、1秒間に10枚程度の写真を撮影できる。また、ピンチイン・ピンチアウトでズーム撮影もできるが、デジタルズームなのでやや画像が粗くなる点に注意しよう。
撮った写真はその場ですぐにシェアしてしまえば送り忘れを防げる。もしiOS同士なら、簡単に使えて楽しい「AirDrop」の機能がオススメだ。
まずは写真を送りたい人、受けたい人ともにAirDropの検出範囲を確認しておこう。iPhoneの画面下部から上方向へ指でスワイプすると、「コントロールセンター」を表示できる。すると、中央に「AirDrop」という項目が出てくるので、お互いに連絡先を知っている人ならば「連絡先のみ」、あるいは一時的に「すべての人」に設定しておく。なお、すべての人に設定した場合、終わったあとはオフに戻しておく方が安心だ。
次に、写真の「モーメント」から「共有」ボタンを押すなどして写真を選ぶ。あるいは1枚だけなら送りたい写真を表示し、左下の矢印の付いたアイコンをタップすると、AirDropで共有できる対象者のアイコンが表示される。
写真の受け手には許諾するかどうかの通知がいくので、OKすればダウンロードされるしくみ。AirDropのファイル転送は高速なので、10枚、20枚程度ならすぐに転送できる。写真が複数枚あって選ぶのが面倒ならまとめてシェアしてしまってもそれほど負担にならないだろう。
また、iOS以外のユーザーにも簡単に複数枚の写真をまとめて送る方法がある。写真を選択した後に「iCloudで共有」を選択し、共有アルバムを作成する。
簡単なコメントなどを付けて、最後に送りたい相手のメールアドレスを入力すればOKだ。なお、このときに設定で「公開Webサイト」を選択すると、URLを知っている人なら誰でも見られるようになる。ふだんSNSだけでやりとりしている相手でも、リンクをコピーしてメッセンジャーやLINE上でURLを送ればいいので便利だ。
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