4つのセンサのおかげで、パッド表面のどこをクリックしても同じ結果を得られる。また、センサと触覚的な(またはタップの)反応を組み合わせる「Force Click」効果により、アプリやタスク内で2段階の強さのクリックを感じることができる。この深いクリック(ディープクリック)は、トラックパッドに段階的な物理メカニズムが備わっているような感覚を指と脳に与えるが、実際には、ユーザーが感じている動きはわずかな触覚的なタップでしかない。その動きは、たとえ完全な説明を受けても、トラックパッドを2段階押し込んでいるように感じられるだろう。
Appleはこれについて、次のように説明している。「Force Touchトラックパッドでは、表面のどこをクリックしても感圧センサがそれを感知し、トラックバッドをユーザーの方へ水平方向に動かす。それでも実際に感じるのは、従来のトラックパッドで慣れ親しんだおなじみの下方向の動きだ」
Force Touchトラックパッドでできることについては、既に別の記事で紹介されている。ほとんどの場合、ファイルの上、あるいは個々の単語や用語の上でディープクリックして、コンテキスト依存コンテンツを表示させるために使われるはずだ。本記事に掲載した動画を見てもらうと分かるように、新しいMacBook Proを米CNETオフィスにいた数名に使ってもらったところ、全員が物理的なタッチパッドを下方向にクリックしているような錯覚にとらわれたことを認めた。
Force Touchトラックパッドを下方向にクリックすることはできないが、筆者はガラス表面を押したとき、指の下でガラスがわずかに反ることに気づいた。iFixitは詳細な分解記事の中で、ガラスが反る原因としてはMacBook Proが新しい12インチMacBookより分厚いことが考えられ、新型MacBookではこのわずかな反りも発生しないかもしれない、と説明した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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