中国のスマートフォンメーカーXiaomi(小米科技)は現地時間3月16日、スポーツ用品メーカーのLi-Ning(李寧)と提携してスマートランニングシューズを開発することを発表したという。Reutersが報じた。
中国でスニーカーなどスポーツ用品メーカーのLi-Ningは、Xiaomiのフィットネス用ウェアラブル製品を手がけるHuamiと提携して、スマートスニーカーを開発する予定だ。このスニーカーはソール部分にチップを搭載し、スニーカー着用者にランニングの進行状況やランニングフォームを伝えるという。また、専用のアプリで、ランニングの成果を記録するとReutersは伝えている。
米国でLi-Ningが最も知られているのは、おそらく2008年の北京オリンピックで同社が手がけたバイラルマーケティングだろう。Li-Ningは、さまざまなアスリートとスポンサー契約を結び、同社の創設者である元体操選手の李寧氏は、このオリンピックで最終聖火ランナーを務めた。
その後間もなく、世界中でLi-Ningへの関心が高まり、同社の売り上げは急増した。だが、この数年間売り上げが低迷しており、1月には3年連続となる純損失を記録したことを発表している。Li-Ningはさまざまな問題を抱えているが、最も大きな問題は、同社の製品への需要は主に本拠地の中国にあり、世界市場での需要がオリンピック以降減少してしまったことだ。
Li-NingはXiaomiにならい、スマートスニーカーを「手頃な価格」で提供する予定であると述べている。このスニーカーの正確な発売時期や価格は不明だが、現時点ではまず中国で発売されると見られている。このスニーカーが成功を収めれば、同社が以前からプレゼンスの拡大に取り組んでいる米国など、他の国でも発売されるかもしれない。
Li-Ningは一時期、全米プロバスケットボール協会(NBA)の公式マーケティングパートナーを務めており、すでに引退したShaquille O'Neal氏など、数名のスタープレーヤーが同社のスニーカーを履いていた。現在、Li-Ningと契約を結んでいる有名なNBA選手は、Miami HEATのスーパースターDwyane Wade氏だけだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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