NTTドコモは3月6日、基地局が利用する電力の「ダブルパワー制御技術」の実証実験に成功したと発表した。同社によると、国内の通信事業者として初めてだという。
この技術は、昼間の太陽光発電によって生まれた余剰電力と、午後11時から供給が始まる夜間電力という2種類の異なる電力を基地局に備えたリチウムイオンの蓄電池に貯め、太陽光発電が停止する夕方から夜間電力が始まるまでの間に蓄電池の電力を優先して使うように制御する技術。これにより、基地局の運用に必要な電力の95%以上を環境負荷が少ない電力で賄うことが可能になるという。
同社では基地局の運用に太陽光発電を導入したグリーン基地局を10局展開してフィールド試験を行っているが、今後はそのうち3局に今回のダブルパワー制御技術を導入して、商用化を目指して品質検証や地域別の特性評価を行っていくという。
また、商用グリーン基地局を北海道から九州まで11局設置し、4月から利用を開始するとのこと。環境負荷低減に貢献するために全国の市区町村へのグリーン基地局を導入し、研究開発においても環境負荷が少ない電力の利用率を100%にすることを目指すとしている。
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