新たな報道によると、「Apple Watch」向けのアプリケーションを手がける開発者は、機密を漏らさないため厳しい条件の下で難しい作業に励んでいるという。外部と遮断された状態で、Appleはアプリがどう作動すべきかについてガイドラインを提供し、ユーザーがアプリを使う時間は1度に10秒未満になるよう示している。
Bloombergに情報筋が語った話では、カリフォルニア州クパチーノにあるApple本社のインターネットアクセスのない施錠された部屋で、Apple Watchのサンプルが開発者に渡されているという。作成したコードを社外に持ち出すことは許されていない。
ユーザーを魅了してきた「iPhone」のメーカーにとって初めてのウェアラブルデバイスがApple Watchだ。Appleはサムスン、LG、Pebbleなどに続き、この製品でスマートウォッチ市場に参入する。Apple Watchはスマートフォンと組み合わせることでユーザーの行動を追跡したりメッセージの新着を知らせたりできる。他社が開発したアプリにより、スマートウォッチを使ってできることの可能性はさらに広がる。例えばBMWのアプリはマイカーの状態を知らせてくれるし、Starwood Hotelsのアプリは手首に装着したスマートウォッチでホテルの部屋の鍵を解錠できる。
Apple Watchが重要性の低い通知で絶えずユーザーの注意をそらすことがないよう、Appleは特に注意を払っている。そのため、例えば特定の人が面白そうなことをしたり、就業時間外に個人的な電子メールが届いたりした場合のみユーザーに知らせ、間の悪い時に通知しないようアプリが管理するという。Apple Watchアプリはユーザーが素早く使うことができ、1度に10秒未満で用事を済ませられるようにすべきだという。
サンフランシスコで米国時間3月9日に開催されるイベントで、Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏がApple Watchを中心に(その他の製品を発表する可能性もあるが)披露する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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