ノートPCおよび低消費電力デスクトップ向けのAMDの次世代AシリーズAPU「Carrizo」(開発コード名)は、エネルギー効率の改善と性能の向上を同時に実現している。
Carrizoは28ナノメートルアーキテクチャを用いたx86 APUビルドで、AMDによれば、電力効率と面積効率の両方が最適化されるという。Carrizoは2015年中頃までにノートPCやオールインワンPCに搭載される見込み。AMDはこのほど、この新しいチップの詳細の一部を、International Solid State Circuits Conference(ISSCC)で明らかにした。
Intelは、新型クアッドコアプロセッサ「Broadwell」の出荷をほぼ同時期に開始する見込みだ。
AMDが電力消費を抑えるために考え出した方法の1つが、チップの使用する電圧を最適化することだ。Carrizoは、CPUとGPUの両方で電圧を適応的に運用する機能を用いて、「演算性能にはほとんど影響を与えずに」、電力をナノ秒レベルで調整している。これによって、電力消費量をGPUで最大10%、CPUで最大19%削減する。
Carrizoはまた、「Adaptive Voltage and Frequency Scaling」(AVFS)と呼ばれる新しい電力技術を搭載している。これは、特許取得済みのシリコン・スピード・ケイパビリティ・センサと電圧センサを、従来の温度および電力センサとともに使用することで、「それぞれのAPUが特定のシリコン特性、プラットフォームの挙動、運用環境に適応できるようにする」ものだ。
AVFSによって、電力消費量が最大30%削減される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手