Appleが、英国の音楽業界で最も著名な人物の1人で、MTVやBBCの元DJでプロデューサーのZane Lowe氏を、同社の音楽部門に迎え入れた。
Lowe氏は、BBCに勤めた10年間で、複数の今日のトップスターを無名時代に支援し、さらには大物アーティストへの楽曲提供やプロデュースも手がけたことで、英国の音楽およびラジオ業界で最も重要な人物の1人になっている。
Lowe氏がAppleでどういった役職に就くのかは明らかではない。音楽業界におけるその手腕から、数十億ドルを投じたヘッドホンブランド「Beats」とその音楽ストリーミングサービス「Beats Music」の買収に伴って多大な期待を集める「iTunes」の刷新に関わる可能性が高い。
「Zaneは、世界最高の音楽トレンドメーカーの1人で、伝説的な音楽キュレーターである」とAppleの広報担当者は述べた。「彼を音楽チームに迎え入れることを非常にうれしく思っている」(Apple広報担当者)
BBCは先週末、このニュースを報じていた。Lowe氏は、自身の新しい役職に関してツイートや発表などで触れていない。
DJとして最もよく知られるLowe氏は、国際的なフェスティバルIbiza Rocksの音楽ディレクターを務めていた。同氏は音楽業界の有力者として知られており、Arctic Monkeys、Adele、Ed Sheeranなどの新人アーティストを育て、Jay Z、Kanye West、Eminemといった大物アーティストとの独占インタビューを手がけた。ライブDJとしてSkrillexやThe Prodigyのツアーに同行したり、MuseやFoo Fightersのオープニングを担当したりしたこともある。
DJに加えて、Lowe氏は、Example、Tinie Tempah、Chase and Statusなどのアーティストのプロデュースなども手掛けた。最近ではグラミー賞にノミネートされたSam Smithのアルバム「In the Lonely Hour」に収録されている楽曲「Restart」を共同で作詞作曲し、プロデュースしている。
数々の受賞歴を持つ41歳のLowe氏は、ニュージーランドでプレゼンターとしてのキャリアをスタートした後、ロンドンに渡り、MTVとMTV2の音楽テレビ番組プレゼンターになった。ロンドンのラジオ局XFMに勤めた後、2002年にRadio 1の夜の人気番組を引き継いだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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