カレンダーは、デスクトップ版の主な機能を搭載しており、会議の作成やゲストの招待が可能だ。1日のうち空いている時間帯を電子メールで簡単に送信することもできる(他の会議に出席するため)。日表示と週表示のオプションがあり、特定の1日を時間単位で見ることも、その日に予定されているイベントごとに見ることもできる。
電子メールに組み込まれたカレンダーアプリは、予定、会議、リマインダの作成に極めて便利だと思う。率直に言って、仕事でMicrosoft Exchangeを使っている人にとっては、最有力のメールクライアントかもしれない。
もう1つ便利なのは、どこからでも簡単に添付ファイルを操作できることだ。Outlookには画面下部にボタンがあり、1つのメールアカウントに関連する添付ファイルをすべて一覧できる。また、添付ファイルの機能を自分の「Dropbox」や「OneDrive」のアカウントにリンクできるため、それらのファイルにもアクセスできる。何かを送信したいときには、「Attachments」セクションに進んで、数回のタップで電子メールに追加できる。
添付ファイルの操作は本当に手軽で、頻繁に添付ファイルを送信するユーザーに、この便利さは歓迎されるだろう。
最後に紹介するOutlookの主な機能は、「People」(連絡先)セクションだ。他の連絡先アプリと同様に、名前の検索にオートコンプリート機能があり、探している人を素早く見つけることができる。しかし、筆者が気に入っているのは、最新のアクティビティが表示される点だ。頻繁に電子メールを送る相手ほど上の方に表示され、探しやすい。
確かに、最近の連絡先が上位に表示されるのはうれしいが、やはりアルファベット順のフィルタに切り替える機能はほしかった。名前を思い出せず、最近のリストにない人にメールを送る場合もあるからだ。
Outlook for iOSには、複数のアカウントを使う場合であっても、受信箱を管理できる優れた機能がある。「Focus」機能を使えば、電子メールの山をかき分けなくても重要なメールをすぐに見つけ出すことができる。
しかし、特に便利な機能は内蔵のカレンダーで、電子メールでの招待にも、予定の作成にも、アプリを切り替える必要がない。iOSの「Mail」アプリにさえこの機能はなく、Microsoft Exchangeサーバを業務で使っているのであれば、このアプリを使わない理由は皆無と言っていいだろう。
少し前まで、「Mac」とiOSのユーザーは、ことMicrosoft製ソフトウェアに関しては冷遇されてきたが、その状況は明らかに変わりつつある。iPhoneとiPad向けの新しいOfficeアプリを投入し、今またOutlookで使いやすいメールクライアントを発表するなど、MicrosoftはようやくiOSに本腰を入れるようになってきた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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