Facebookは、「legacy contact」(死後にアカウントを管理できる家族や友人)を指定できる新機能を提供開始する予定だ。指定された人は、ユーザーが死亡してしまった場合に、ユーザーのアカウント(の一部)を管理したり、すべてを削除したりすることができる。
legacy contactに指定された人は、例えば告別式の情報を告知する投稿を記したり、プロフィール画像やカバー写真を更新したり、新しい友達リクエストに返信したり、プロフィール投稿や写真のアーカイブをダウンロードしたりすることができると、Facebookは米国時間2月12日の電子メールによる声明で述べた。ユーザーのプロフィールページは、ユーザーの名前の上に「Remembering」という言葉を加えてタイトルを変更することもできる。
ただし、legacy contactにすべての権限が与えられるわけではない。legacy contactは亡くなったユーザーになり代わって実際にログインしたり、アカウント設定を変更したり、プライベートなメッセージを見たりすることはできない。
また、死亡後のアカウント削除を希望する人は、そのように設定することも可能だ。
Facebookはこれまで、「基本的な記念アカウント」と同社が呼ぶものを提供してきたが、これは、基本的にアカウントをユーザーが設定した通りに残すもので、誰かが管理することはできなかった。
ソーシャルメディアなどのオンラインサービスは、アカウント所有者が死亡した場合のアカウントの取り扱いに頭を悩ませている。例えば2012年には、モデルの故Sahar Daftary氏のアカウントへのアクセスを求めるDaftary氏の相続代理人からの要求に、プライバシー上の理由から、Facebookは応じる必要はないとの判決が下った。その翌年にはバージニア州議会が、死亡した未成年者のFacebookコンテンツやその他のデジタル資産を、親や法定後見人が取得しやすいようにする法案を可決している。
Googleは2013年、ユーザーが死後に自分の「Gmail」アカウントや「Google Drive」などをどうするかを決めることのできる、「Inactive Account Manager」というオプションを導入している。
Facebookのlegacy contactオプションは、まずは米国で導入された後、その他の国に順次拡大される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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