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パイオニア決算、為替差損で最終赤字は47億円--カーナビは売れ筋が変化

加納恵 (編集部)2015年02月09日 19時15分
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  • 2015年3月期第3四半期、9カ月通期連結業績概要

 パイオニアは2月9日、2015年3月期第3四半期(10〜12月)の連結業績を発表した。OEM、市販ともに販売増となったカーオーディオ、光ディスクドライブやCATV関連機器が好調に推移し、売上高は前年同期比8%増の1364億円、営業利益は為替の影響などを受け、同39.6%減の17億円となったが、計画は上回った。経常損失は21億円の赤字(同1億円の赤字)、当期純損失は23億円の赤字(同17億円の赤字)。9カ月の通期業績(4〜12月)は、売上高同2.7%増の3724億円、営業利益は同51.3%増の50億円、経常損失は35億円の赤字(同21億円の赤字)、当期純損失は47億円の赤字(同67億円の赤字)となっており、当期純損失は縮小した。


パイオニアの代表取締役兼社長執行役員の小谷進氏

 カーエレクトロニクスは、売上高が923億円、営業利益が25億円の増収減益。カーオーディオは好調に推移したが、カーナビゲーションの国内市場が低迷した。パイオニアの代表取締役兼社長執行役員の小谷進氏は「国内の自動車マーケットそのものが減少しているため、ナビのマーケットも減少している。ただ減少幅はだいぶ少なくなってきた」と市場を分析する。

 2015年3月期通期予想においては、市販カーナビの出荷台数を前回予想の74万台から69万5000台、市販カーCDで830万台から782万台へと引き下げた。「パイオニアが得意とするハイエンドカーナビの市場がシュリンクしてきている。ここは20〜30万円台が主力で、いわゆる『サイバーナビ』にあたる部分。その下の10万円台のクラスに市場は移ってきていて、ここは前年並みの数字を確保している。さらにその下のいわゆるポータブルタイプは2014年から開発をやめ、スマホ連携のディスプレイオーディオを強化していこうと計画している。このあたりの戦略が台数にあらわれている」と今後の展開について話した。

 一方ホームエレクトロニクスは、売上高343億円、営業利益が4億円の赤字、その他分野は売上高が98億円、営業利益は前年同期の4億円の赤字から0となった。ホームエレクトロニクスでは光ディスクドライブ関連製品とCATV関連機器、その他ではFA機器、地図ソフト、電子部品などが好調に推移した。

 パイオニアでは、2015年3月期通期の連結業績予想について、売上高5150億円、営業利益125億円の数値は据え置いたが、経常利益は40億円(前回予想は55億円)、当期純利益は185億円(同200億円)とともに下方修正をした。下方修正の理由については米ドル高の進行により為替差損の増加が見込まれるためとしている。

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