CNET Japanの編集記者が日々の取材や暮らしの中で気になったサービスやユニークなガジェット、驚きの技術、ウェブで話題のトピックなどを、独自の視点で紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。第21回は、主にゲームを中心としたエンターテイメント領域を取材している佐藤が担当する。
若年層を中心に人気を博しているスクールアイドルプロジェクト「ラブライブ!」。これまでもスマホゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」(スクフェス)のインプレッション記事などでたびたび取り上げてきたが、今回は1月31日と2月1日の2日間、さいたまスーパーアリーナで開催されたワンマンライブ「ラブライブ!μ’s Go→Go! LoveLive! 2015~Dream Sensation!~」の2月1日開催分に伺い、どのようなライブが行われているのか、そしてなぜ魅了されるのかをお伝えしたい。
ラブライブ!は、音ノ木坂学院を廃校の危機から救うために立ち上がった9人の生徒が、スクールアイドルグループ「μ’s」(ミューズ)を結成して活躍する姿を描くスクールアイドルプロジェクト。2010年6月からCDや雑誌連載、TVアニメをはじめとしてオールメディアで展開。それにあわせて作中のメンバーを演じるキャスト陣も、同じグループ名のμ’sとして自らステージに立ちライブパフォーマンスを行っている。ワンマンライブは2012年2月にファーストライブを実施。その後も規模を拡大しながら展開され、今回で5回目となる。
2014年2月にさいたまスーパーアリーナで開催して以来、約1年ぶりのワンマンライブとなるが、前回と同じ会場でも、今回は収容人数がより多いスタジアムモードで開催。それにもかかわらず、5階席まである客席を埋め尽くした。さらに衛星中継によって映画館で上映されるライブビューイングは全国117カ所で行われ、女性ファンも多いことから女性専用シアターも設けられたほど。さらに韓国やインドネシアなどアジア圏の海外6カ国9カ所でも実施。一言で人気あるといってもいろいろな解釈はあるが、この規模からして並々ならぬ人気と注目度の高さが窺える。
出演したのはμ’sメンバーである高坂穂乃果役の新田恵海さん、絢瀬絵里役の南條愛乃さん、南ことり役の内田彩さん、園田海未役の三森すずこさん、星空凛役の飯田里穂さん、西木野真姫役のPileさん、東條希役の楠田亜衣奈さん、小泉花陽役の久保ユリカさん、矢澤にこ役の徳井青空さんの9人。ソロやデュエット曲を織り交ぜつつ9人でのステージ曲を中心に、アンコールとダブルアンコールを含めて28曲、4時間を超えるステージでファンを魅了した。
ラブライブ!のライブの特徴としてよく挙げられるのは、アニメーションPVの振り付けを完全再現したパフォーマンス。CDに付属されるアニメーションPV、TVアニメのライブシーンの映像とともに、その振り付けのままキャスト陣も歌い踊るというものだ。
曲中に9人が動き回りフォーメーションを組みながら、ダイナミックなダンスをしつつ歌唱を行うという、その光景は圧巻の一言だ。映像とともにステージを見ることによって作中のメンバーがきらめくステージに立っているような気がしてくる、あるいはメンバーのパフォーマンスにひかれるなど、魅力に感じるポイントは人それぞれかもしれないが、このパフォーマンスがベースとなって作品とシンクロした世界を体感できるのが、ラブライブ!のライブイベントの魅力であり、魅了される入口と考えている。
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