キヤノンは2月6日、デジタルカメラ新製品を発表した。エントリークラスの一眼レフカメラは、EOS Kiss X7iの後継モデルで、30~40代ファミリー層をターゲットにした「Kiss X8i」と、30歳以上の男性をターゲットにしたプレミアムエントリーモデル「8000D」がラインアップする。いずれも4月に発売予定だ。
いずれも2420万画素、映像エンジンに「DIGIC 6」を採用し、エントリークラスとしては史上最高の高画質を誇る。また、上位機種 EOS 70Dで搭載するオールクロス16点AFを、新・測光システムとして7560万画素 IR AEセンサ(近赤外光検知、フリッカー検知)、新EOSシーン解析システム、位相差AFの精度が向上したハイブリッドCMOS AF IIIを搭載する。EOS Kiss X7と比べて、ライブビュー撮影時のAF速度は約4.8倍に高速化しているという。
さらに、Wi-FiとNFCにを内蔵し、スマートフォンにも簡単に無線LAN接続できるようになったほか、同日発表されている「Connect station CS100」にも対応。タッチするだけで画像を保存し、テレビで鑑賞できる。
Kiss X8iと8000Dの一番の違いはデザインで、8000Dは中級機と同様にモードダイヤルは左肩に配置するほか、上部に液晶表示パネルを装備する。ファインダや背面パネルに情報を表示させなくても、撮影設定を素早く認識できる中級機のエッセンスをコンパクトにまとめ、堅牢感と信頼感のあるデザインに仕上げている。
機能としては、8000Dのみ動画デジタルズームとHDR動画に対応するほか、ライブビュー時のサーボ連写でピンとを合わせ続けながら最高約3コマ/秒の連続撮影が可能。ファインダーや液晶モニタに水準器を表示できるほか、撮影時の「歪曲収差補正」に対応し、付属のアプリケーションでRAW現像する手間なしに自動補正ができるようになっている。ラインアップと価格は下記のとおり。
製品名 | 発売予定日 | 価格 |
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EOS 8000D・ボディ | 2015年4月下旬 | 9万7800円 |
EOS 8000D・18-135レンズキット | 2015年4月下旬 | 13万4800円 |
EOS 8000D・ダブルズームキット | 2015年4月下旬 | 13万4800円 |
EOS Kiss X8i・ボディ | 2015年4月下旬 | 9万2800円 |
EOS Kiss X8i・18-55STMレンズキット | 2015年4月下旬 | 10万1800円 |
EOS Kiss X8i・ダブルズームキット | 2015年4月下旬 | 12万9800円 |
なお、同日はミドルクラスの一眼レフカメラは、約50.6Mのフルサイズモデル「EOS 5Ds/EOS 5Ds R」が登場した。ほか、ミラーレスカメラ「EOS M3」、コンパクトカメラ、ファミリー向けビデオカメラ「iVIS」もラインアップする。
キヤノン、約50.6Mのフルサイズカメラ「EOS 5Ds/EOS 5Ds R」--ローパスレスもCNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)