Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSatya Nadella氏が、またしても新たにアプリ開発会社を獲得し、自らの就任1周年を祝った。TechCrunchの報道によると、今回は、人気の高いモバイルおよびデスクトップPC向けカレンダーアプリ「Sunrise」を1億ドル超で手に入れたという。
Microsoftは、今回の買収の2カ月前にあたる2014年12月に、メールアプリを開発するAcompliを約2億ドルで獲得した。さらに米国時間1月29日には、Acompliをベースにした新しい「Outlook」アプリをリリースした。このOutlookは、Appleの「iOS」とGoogleの「Android」という2つのプラットフォームを対象とした、モバイルメールに関するMicrosoftの新しくかつモダンなアプリと言える。
そして今回の買収は、複数のプラットフォームを横断して利用可能なクラウドベースの無料アプリを提供するというNadella氏の戦略のさらなるステップと言える。その狙いは、顧客に納得の上で「Office 365」の年間使用料を支払ってもらい、MacやPC上でOutlookや「Word」「PowerPoint」といったプログラムのクラウド版の利用できるようにすることにある。
Sunriseの買収により、Microsoftは、iOSとAndroidの両方で利用できる(ただし、「Windows Phone」版はない)トップクラスの無料カレンダーアプリの1つを手に入れる。
新興企業のSunriseは、この2年間に820万ドルのベンチャー資金を調達し、2014年8月時点では8人の従業員を抱えていた。
Microsoftはコメントを差し控え、Sunriseからは今のところコメントを得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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