このスピーカーを使用するにはまず、Androidや「Fire OS」を搭載したタブレットや携帯電話、あるいはデスクトップのブラウザを使って家庭のWi-Fiネットワークに接続しておく必要がある。ローンチの時点でiOSアプリは利用可能になっていなかったが、現在では利用可能になっているため、「iPhone」や「iPad」のユーザーも、AndroidやFire OSのユーザーと同様の操作で設定が可能だ。
また、このスピーカーをBluetooth経由で直接接続すれば、通常のBluetoothスピーカーのような音楽のストリーミング再生も可能になる。なお、この製品には7つのマイクが搭載されているにもかかわらず、Bluetoothスピーカーフォンとしては使用できなかったが、将来的にはそのような機能が搭載されるようになるかもしれない。
Amazonが制作したこの製品の動画広告では、ある一家の面々がEchoに質問を投げかけるという構成になっている。日々の、あるいは1週間の天気予報を調べたい場合には非常にうまく動作する。また、Alexaに現在の時間を尋ねたり、アラームやタイマーを設定させたり、タブレットやスマートフォンのTo Doリストや買い物リストにアイテムを追加させたり、単語の定義やさまざまな興味深いトリビアを教えてもらうこともできる。さらに彼女は冗談も言ってくれる。
楽曲の再生機能についても感銘を受けた。Prime会員であれば、手軽にAlexaにプレイリストを作成させたり、アーティストやラジオ局の好みに基づいてラジオ局を選択させたりできる。また、再生の停止や音量の調整もコマンドで行える。Echoはローンチの時点で「Amazon Music」や「iHeartRadio」「TuneIn」と互換性を有しているうえ、びっくりする話ではないがAmazonから簡単に楽曲を購入できるようにもなっている。
Bluetoothモードでスピーカーを接続すれば、「Spotify」をはじめとするその他の音楽サービスを利用できるが、この時にはSpotifyのプレイリストは再生できない。これには昔ながらの方法で、つまり携帯電話やタブレット上のSpotifyアプリから手作業で指示する必要がある。言い換えれば、Bluetooth経由で接続する場合、Echoは単なる「間抜けな」ワイヤレススピーカーにしかならないのだ。
初期設定が済めば、Echoアプリのお世話にならなくてもEchoを使用できるが、タブレットやスマートフォンを使って音声をAlexaに「ボイスキャスト」し、その端末を経由して応答させることができる(筆者の場合、何もしなくても自動的にそういったことが可能になっていた)。
この製品にはバッテリが搭載されていないため、常に電源を必要とするという点は述べておくべきだろう。部屋から部屋にはWi-Fiネットワークの範囲内であれば簡単に持っていける。ネットワークの範囲外に持っていく場合、別途ワイヤレスアクセスポイントを用意し、設定処理をやり直す必要がある。筆者はこの製品に関する動画を撮影するために、オフィス内のあるWi-Fiネットワークから別のネットワークにEchoを持っていく必要があったが、ネットワーク設定は5分程度で済んだ。面倒なところもなかった点は評価に値する。
この製品にはマイクを内蔵したリモコンが同梱されているため、Echo本体に内蔵されているマイクに声が届きにくいところにいる場合や、うるさい部屋にいる場合、このリモコンを使ってAlexaに話しかけられる。とは言うものの、かなり大きな音量で音楽を再生していた場合でも、Alexaは音量を下げる命令を受け付けてくれた。本体の内蔵マイクに搭載されているノイズキャンセル回路は極めて性能が高いようだ。
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