Appleが、著作権侵害の心配なしにユーザーが互いに直接、音楽、動画、写真を共有できるようにする特許を取得した。
同社が2011年に出願して2015年1月に取得した今回の特許は、「iPhone」や「iPad」のユーザーによるコンテンツ(特に、デジタル著作権が制限されている音楽や動画のファイル)の共有をもっと容易にする狙いがある。
これは「AirDrop」と似たような仕組みのシステムと見られ、「Mac」、iPhone、iPadと、その他のApple製デバイスで、文書などのコンテンツを共有できる。ただし、デジタル著作権管理(DRM)ソフトウェアによって保護されているコンテンツは共有できない。
「iTunes」からファイルのコピーをダウンロードする代わりに、使用許諾を得てから音楽や動画のファイルを(AirDropのような手段を通じて)共有できる仕組みが、出願書類で説明されている。
出願書類によると、このP2P(ピアツーピア)の共有システムには、コンテンツストア運営者が負担する帯域幅コストの削減といった利点がある。より少ないコストでファイルを再生できる使用許諾を与えることにより、Apple製デバイスの所有者にファイル共有システムを利用する気を起こさせようというわけだ。
Appleは常に、いろいろな技術を発明して特許を取得しているが、今回の技術が同社のモバイルソフトウェア「iOS」の今後のバージョンに搭載されるという保証はない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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