Googleが、SprintとT-Mobileのセルラーネットワークを利用したモバイルプランの販売に向けて準備を進めていると、The Informationが報じている。「Nova」というコード名のこの取り組みは、SprintとT-Mobileのネットワークを利用し、Google側が料金を支払うというものだ。この計画は、Google幹部のNick Fox氏が統括しており、2015年中に開始される可能性もあるという。
今回の動きは、パートナーでもあり競合企業でもあるGoogleと電気通信業界との関係性がますます複雑化している状況を浮き彫りにするものだ。GoogleのOS「Android」は、世界の80%を超えるスマートフォンに搭載されているが、個人が端末を購入する際にカギを握るのは通信事業者だ。The Informationによると、この取り組みは、価格を引き下げるとともに、ユーザー体験の向上を図ることが狙いだという。
GoogleとSprintはコメントを控えた。T-Mobileからもコメントは得られていない。
このワイヤレスネットワークプロジェクトは、Googleをいわゆる仮想移動体通信事業者(MVNO)にしようとするものであり、すなわち、同社はサービスを提供するためのインフラを所有しない。GoogleはSprintとT-Mobileに対して、ネットワークのキャパシティに対して料金を支払うが、それらは消費者に直接販売される。ほかにMVNO市場で競合する企業には、TracFoneやFreedomPopなどがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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