UPDATE 「Windows 10」の登場で、「Xbox One」に関する一大コンバージェンスがついに実現するようだ。Microsoftは、Xboxを「すべてに対応したボックス」にしたいと考えている。
このコンバージェンスにより、例えばWindows向けのユニバーサルアプリがXbox Oneで動くようになる。この情報は、米国時間1月21日に行われたMicrosoftのWindows10発表イベントで、OS担当エグゼクティブバイスプレジデントのTerry Myerson氏が発表したものだ。
ユニバーサルアプリとは、一定の機能を持つクロスプラットフォームアプリで、例えば「Skype」がそれに該当する。ユニバーサルアプリは、携帯電話、タブレット、PCの垣根を越えて、いわゆる「ユーザーがどこにいてもついてくる」ようなコンピューティング体験をもたらす。そして、これにXbox Oneが加わるようだ。これに合わせて最適化されたOfficeアプリも用意されたが、こちらはどことなくGoogleのクラウドアプリに似ている。Microsoftはさまざまなユニバーサルアプリのデモを、携帯電話やPCで行った。具体的には、「Calendar」「Photos」「People」「Maps」などがあった。基本的には、これらは日々のコミュニケーションの基礎となる部分を網羅するアプリだ。新しいブラウザもあるが、今のところは「Project Spartan」という開発コード名で呼ばれている。
確かに、Windows 10はXbox Oneにもやってくる。ただし、携帯電話、タブレット、PCを中心に行われたデモと比べると、その使用体験は制限されたものになるようだ。愛用のアプリをテレビ画面でも使いたいというユーザーの希望はかなうだろう。しかし、XboxのトップであるPhil Spencer氏が認めたように、Officeアプリがそのままの形で使えると期待できる環境ではないかもしれない。
OfficeアプリがXbox One上でどのように動くのか、詳細は説明されてない。
また、Xboxの一部もWindows 10に組み込まれる。その例として、Spencer氏はWindows 10向けのXboxアプリを披露した。このようなアプリ導入の最終的な目標は、「Xbox Live」ユーザーを最新のWindows 10にさらに深く取り込むことだ。アプリはXbox Liveフレンドからのゲーム活動に関するフィード、さらにはゲームに関するそのほかの交流を組み合わせたものになるようだ。
Microsoftはまた、WindowsとXbox間でのゲームのクロスプレイをあらためて推している。例えば「Fable Legends」は、PCとXbox Oneの「クロスプレイ」モードに対応するタイトルの1つだ。
さらに2015年中には、Windows 10を搭載するPCでXbox Oneのゲームをストリーミングできるようになる。ただし、これはタブレットとPC限定で、携帯電話にはまだ対応していない。
テレビとの接続が不要なゲームプレイは、任天堂の「Wii U」からソニーの「PlayStation」、NVIDIAの最新タブレット、Appleの「iPhone」と「iPad」、Chrome/Googleデバイス、Razerの「Android TV」を搭載した最新小型ゲーム機に至るまで、すでにあらゆる端末に広がるトレンドとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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