Microsoftの音声アシスタント「Cortana」が、スマートフォンだけでなく「Windows」マシンにも搭載されることが、公式に発表された。
Microsoftのオペレーティンググループ担当バイスプレジデントを務めるJoe Belfiore氏は米国時間1月21日、ワシントン州レドモンドで開催された「Windows 10」の発表イベントで、Windows 10を搭載したノートPCとタブレット上で動くCortanaのデモを行った。
Windows 10のCortanaには、コンピューターやタブレット向けに新しい機能が採り入れられる。これは「Google Now」の機能にかなり似た形で、搭乗予定のフライトの最新情報やスポーツのスコアを提供するほか、スケジュールに入っているアポイントなど、実用的な情報のニーズに応えるものになる。また、天気予報をチェックさせたり、すべての情報を一目で確認できる「Notebook」という名のパネルに保存したりすることも可能だ。
さらにGoogle Nowからヒントを得たと思われる機能として、Cortanaではローカルデスクトップ検索でオートフィルが可能になった。ブラウザ検索では既にこうした表示がされているが、Windowsのデスクトップ検索では新機能と言える。Windows 10向けのCortanaでさらに印象深いのは、音声でメールを作成できることだ。これは、Windows 10では音声コマンドで実行可能になると考えられるその他の操作について、可能性を垣間見せるものだ。この機能がどれほど正確に動作するのか疑いを持っている人も、イベントの際に行われたデモがトラブルなく終わったことを知れば、信用度が増すはずだ。
また、Cortanaは「Hey, Cortana. Find me photos from December(ねえ、Cortana、12月以降の写真を探してくれる?)」といった、よりあいまいな言葉による命令にも対応できる。ただし制約もある。一定レベルのプライバシーを保つため、Cortanaがやっていいことといけないことに関して、パラメーターを設定できると、Belfiore氏は説明した。ステージ上のデモで、Cortanaは「So I know what you know you've let me know, you know?(だから、あなたが私に知らせてほしいと思っていることを、私は知っているんですよ。おわかりですね?)」とBelfiore氏に「話し」かけた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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