Microsoftは米国時間1月21日、ワシントン州レドモンドで披露した「Windows 10」のデモで、同社の次世代ブラウザ(開発コード名:「Project Spartan」)を正式に発表した。同ブラウザはウェブページへのリアルタイムのアノテーション機能を備え、音声対応のデジタルアシスタント「Cortana」を統合するほか、ビルトインのPDFサポートを内蔵し、リーディングモードやリーディングリストに対応する。
Microsoftは、同社のすべての「Windows」端末にわたって単一の閲覧エクスペリエンスを構築したいと考えている。
長年にわたって世界最大のブラウザメーカーとして君臨してきたMicrosoftは、PC全盛の時代に生まれ育った「Internet Explorer」を顧客に引き続き使用してもらいたいと考えている。しかし、新しい軽量ブラウザを導入し、「Internet Explorer」を複数の端末上で動作するように再設計する手間をなくしたいとも思っているようだ。Windowsコンピュータ、タブレット、スマートフォンに対する単一の閲覧エクスペリエンスを構築し、Microsoftは同社の新しい統一されたエクスペリエンスを推進することが同社の願いだ。これは、デスクトップユーザーとモバイルユーザーの間の境界をなくそうと試みるMicrosoftにとって、重要なことである。モバイル分析企業Flurryの2014年のブログ投稿によると、モバイルユーザーがブラウザを使用する時間は1日あたりわずか22分だという。
Belfiore氏は、新しいブラウザプロジェクトに関するMicrosoftの計画について詳細は語らなかった。SpartanがInternet Explorerに置き換わるものなのか、それとも並行して提供されるものなのかは明らかではない。また現時点では、SpartanがInternet Explorerのレンダリングエンジン「Trident」のアップデート版または次世代版で動作するのか、あるいは、まったく別のものの上で動作するのかも不明だ。
Spartanはまず、Windows 10の「Insider」バージョンを使用する早期テスター向けに提供された後、「Windows Phone」向けに提供される予定。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス