「Windows 10 Consumer Preview」は、Windows 10に時間と金を費やす価値があると一般ユーザーに確信してもらうための手段になる。実質的にはWindows 10のベータ版となり、2014年秋に公開された「Windows 10 Technical Preview」よりもバグが少ないはずだ(そう願いたい)。Consumer Previewはまた、われわれが手持ちのデバイスでWindows 10を使うことがどんな感じになるのか、より具体的に体験してもらう役割を担っている。
私にとって「Internet Explorer(IE)」は長年、もっぱら別のブラウザをダウンロードするために愛用するブラウザだった。Microsoftはどうやら、ゼロからスタートすることによってそうしたイメージを変えたいと望んでいるようだ。報道によると、SpartanはMicrosoftが「Windows Phone」に採用したアシスタント機能「Cortana」を備え、Googleの「Chrome」やMozillaの「Firefox」に搭載されているようなブラウザ拡張機能をサポートするという。私がすぐにChromeから乗り換えることはなさそうだが、刷新が素晴らしい体験をもたらす可能性はある。
Windows 10は、ハイパワーのデスクトップPCからごく小さなタブレットまで、多種多様なデバイス上で稼働することが想定されており、それにはスマートフォンも含まれる。アプリもまた、こうしたデバイスの違いを越えられると期待される。ただし、われわれはこれまで、モバイル機器上ではWindows 10のモックアップ以上のものをほとんど目にしていない。
PCやタブレット、スマートフォンで正常に機能するWindowsアプリなら、複数デバイスのエコシステムで複数のアプリを使い分ける面倒(「iPhone」「iPad」とMacを併用している人なら経験済みの可能性が高い問題)を避けられるだろう。汎用のWindowsアプリはすでに存在しており、たとえば、Windows 8対応の「Halo:Spartan Assault」を購入すると、「Windows Phone 8」搭載デバイスでもプレイできる。
Windows 10がこのようなマルチプラットフォーム対応を念頭に開発されているなら、お気に入りのアプリの複数バージョンを複数デバイスで使い分けることを嫌うユーザーには、素晴らしい朗報だろう。Windows Phoneは、スマートフォン向けプラットフォームとして登場して以来、控え目な採用率で推移してきたが、(前にWindows 8で約束されたように)PCとモバイルが継ぎ目なく統合された体験が確約されるなら、Windows Phoneが必要とするカンフル剤になるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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