UPDATE Microsoftは米国時間1月21日、次期OS「Windows 10」の「大々的なお披露目」となる2回目のイベントを開催する(1回目のイベントは2014年9月末に開催され、Windows 10の戦略とテクニカルプレビュー計画の概要が発表された)。
しかし、Microsoftに近い情報筋らによると、同社は、モバイル版Windows 10の最初のプレビューを21日にはリリースしない予定だという。Windows 10モバイルSKUの初めての一般公開は、2015年2月になる見込みだ。これまでの情報筋らの話によると、Windows 10モバイルSKUは、「Windows Phone」と、IntelやARMベースの小型タブレットの両方で動作するものになるという。
Microsoft関係者らは、リリース日に関するコメントを避けた。しかし、筆者の情報筋らのこれまでの実績から考えて、2月であることは間違いないと筆者は確信している。Microsoftが、2月にモバイル版と時期を合わせて、デスクトップ版Windows 10の次期テクニカルプレビュービルドのリリース時期を決めるかどうかについては、筆者にはわからない。
1月21日にレドモンドで開催される「Windows 10: The Next Chapter」(Windows 10:新たな幕開け)と銘打たれたイベントにおいて、Microsoftは同社のWindows 10モバイルOSを披露する。筆者の情報筋らによると、Microsoftは、タッチ重視の「Windows Store」版「Office」に関する同社の取り組みの一部と、おそらくは「Project B」の進捗状況も発表する予定だという。Project Bは、同社のデバイス部門が取り組んでいる、いわゆる「Windows」ゲーム用「ヘルメット」である。
情報筋らによると、Microsoftが今週発表予定の最大の情報は、Windows 10が単一の共通「コア」(社内では「OneCore」と呼ばれている)上に構築されるということだという。このコアは、スマートフォン、タブレット、PC、同社のマルチタッチ画面デバイス「Perceptive Pixel」などの大画面ディスプレイ、そして究極的には「Xbox」といった、さまざまな端末上で動作する予定だ。
OneCoreは、MicrosoftがWindows 8およびWindows Phone 8に関する話の一部としてアピールしていた単なる共通カーネル以上のものを意味する。OneCoreは、OSカーネルに加えてDLLやアプリケーションプラットフォームレイヤなどのOSの一部を含んでいる。MicrosoftがWindows 10で開発者向けにアピールするのは、同一のコア環境を対象にしてアプリの開発が可能な点と、それらの「ユニバーサルな」アプリが広範な画面サイズで動作するという点になるだろう。こうして開発されたアプリは、Windows、Windows Phone、Xboxそれぞれの専用ストアではなく、単一のストアで提供される予定だ。
Microsoft幹部らは、同社の多様な端末上で次にリリースされるOSを「Windows 10」と呼んでいるが、OneCoreは、WindowsのSKUまたはバージョンが1つしか提供されなくなるということを意味するわけではない。これまでどおり、画面サイズや端末の種類に応じて最適化(価格設定)された、Windows 10の複数のバージョンが提供される予定である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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