Appleは2015年第1四半期中とみられる「Apple Watch」の発売を前に、同デバイスが機能する仕組みについての情報を少しずつ明かしている。
「WatchKit」を含むAppleの「iOS 8.2 SDK」ベータ版は2014年11月に公開され、Watch向けのアプリや通知、「Glance」の開発に必要なツール群を開発者に提供している。
Watchのアプリは完全にネイティブで動作するわけではなく、2つに分割されることが既にWatchKitのドキュメンテーションから明らかになっている。WatchKitアプリはWatch上に保存されるが、ペアリングした「iPhone」上のWatchKit「拡張機能」が多くのタスクを処理し、新しいGlanceオプションを含むさまざまなインターフェースをWatch自体に表示するのを支援する。例えば、Watchから収集した健康データの処理をiPhoneに任せることで、Watchの限られたバッテリリソースを節約して使うことも可能になる。Watchのバッテリ持続時間は丸1日程度になるとみられている。
AppleはiOS 8.2ベータ版のアップデートも何度か実施しており、米国時間2015年1月12日には第4ベータ版がリリースされている。9to5 Macによると、iOS 8.2第4ベータ版では、Bluetooth設定メニューにiPhoneをApple Watchとペアリングするための新しい項目が追加されているという。
アプリがWatchとiPhoneの両方で連動することを考えると、Bluetooth経由でデバイスをペアリングする機能は、Watchアプリの機能性の大半にとって重要な要素だ。
iOS 8.2第4ベータ版で明らかになった重要な情報はほかにもある。iPhoneにインストールされる専用のApple Watchアプリが提供される、ということだ。9to5 Macが指摘するように、Appleは過去にこのことに言及したことがあるが、今回の最新データ版によって、Apple Watchの使用にはiPhoneアプリが必要なことが確定した。このアプリは、Apple Watchのセットアップや操作を行うメインのインターフェースになる。このことは、初期プレビューを基に執筆された 2014年9月のレビュー記事が正しかったことを示唆している。
Watchアプリは実際にはまだ公開されていないが、iOS 8.2第4ベータ版にこれら2つのアイテムが含まれていることは、Watchの発売準備が整いつつあることを示唆している。うわさによると、Watchは2015年3月に発売される予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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