アイデア優先でなく「技術ドリブン」で世界に通用する技術者を育てたい--JPHACKSの木戸氏、新田氏 - (page 3)

吉澤亨史 山田竜司 (編集部)2014年12月29日 12時57分

--将来のエンジニア像をどう考えるか。

新田氏 エンジニアはプログラムを書く人というイメージが強いですが、いまではサービスやAPIを組み合わせることで、ある程度誰でもアプリを作れるようになっています。いままでのエンジニアとは違う概念スキルセットやマインドを持った開発者が多くなってきました。環境を活用して社会の問題をITの力で解決できることは重要です。一方で、真のエンジニアは技術を追究できることだと思います。

木戸氏 確かにエンジニアが二極化するのではないでしょうか。用意されているパーツを組み合わせて何かを作る人も必要ですが、もっとベースとなる、たとえばハードウェアやインタフェースのこともわかる技術屋のプロフェッショナルも必要です。今までは、見えるもの、見栄えのするものを作った人が評価されましたが、数年後には技術屋のプロフェッショナルも評価される時代になっていて欲しいですね。

 Appleにしても、日本の技術をたくさん使っているのに、稼いでいるのはアプリで表層の部分です。東大は技術を重視していて、プレゼンテーションも重要ですが、プレゼンする対象についてもJPHACKSでは重視しています。技術ドリブンにしていかないと、日本が儲かりませんから。

--JPHACKSの今後は。

新田氏 今後も継続していく予定です。ギブリーもサポートを続けていき、たくさんのエンジニアが評価されて世界に出て行けたらいいと思います。そのためにアプリの版権は参加者に帰属するようにしています。今後も成長を応援してきます。

木戸氏 JPHACKSも継続していきますが、最近は女性向けのハッカソンも始めています。今までプログラムをしたことのないような女性が「発表できた」と喜んでくれました。女性の技術者が少ない中で、教育としてのおしゃれなハッカソンを企画していきたいと思います。

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