アイデア優先でなく「技術ドリブン」で世界に通用する技術者を育てたい--JPHACKSの木戸氏、新田氏

吉澤亨史 山田竜司 (編集部)2014年12月29日 12時57分
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 東京大学が主催する、学生を対象にしたハッカソン「JPHACKS」が開催された。12月13~14日の2日間でハッカソンを実施、20日に最終審査と表彰があった。ハッカソンの運営にあたった東京大学 大学院情報理工学系研究科の特任助教である木戸冬子氏と、ギブリーの取締役であり、最高執行責任者(COO)を務める新田章太氏に、JPHACKSの特長や取り組みなどについて話を聞いた。

--JPHACKSとは何か。


東京大学 大学院情報理工学系研究科 特任助教 木戸冬子氏

木戸氏 東京大学が主催する初のハッカソンですが、技術に軸を置いたところが特徴です。最近のハッカソンはアイデアドリブンで、技術が弱いという印象を抱いていました。本来はモノを作るべきなのに、プレゼンに注力してしまってモック程度しかでてこない。そこで、私はエンジニアを輩出する学部にいるため、技術力を競うハッカソンを開催したいと考えました。

新田氏 産業に特化し、テーマも決まっているハッカソンが多くなっています。そうすると、アイデアが絞られてしまいます。そこでJPHACKSではテーマを一切設けず、グローバルで活躍できる技術者の育成を目指すという目標を設定しています。

--JPHACKSの目的は。

木戸氏 ひとつはエンジニアの地位向上です。例えば海外では、ソフトウェアエンジニアはとても誇れる仕事なのですが、日本のエンジニアは企画開発やSEより下のイメージとなっています。それがとても悔しいですね。エンジニアはモノを作り出せる素晴らしい仕事であることを知らしめたいです。総じて給料も米国に比べて低い。

 継続的な技術支援や企業のサポートもできたらうれしいですね。10年前に比べて、起業したいと考える学生が東大でも増えています。東大内でも先輩が起業するのを目の当たりにしていますし、以前より起業のハードルも低くなっています。

--JPHACKSの開催に際し工夫した点は。

新田氏 ひとつは開発ガイドラインの事前公開です。ハッカソンは何もない状態から始めますが、事前にガイドラインを公開することでいろいろな準備をできるようにしました。スポンサーのNTTドコモやオートデスクなどがAPIを公開していますので、いろいろ組み合わせて開発してもらいました。もうひとつは審査基準でプロダクトを重視している点です。

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