映画「The Interview」の公開中止が撤回された。Sony Pictures、そして、同映画を米国時間12月25日に公開することに同意した一部の提携先が明らかにした。「The Interview」は、北朝鮮最高指導者の暗殺計画を題材とした風刺映画である。Sony Picturesは先週、一連の脅迫を受けて同映画の公開を中止すると発表していた。
「The Interviewの公開を断念したことはなく、この映画が複数の劇場でクリスマスに公開されることをうれしく思う」と、Sony Entertainmentを統括するMichael Lynton氏は23日の声明で述べた。「これと同時に、この映画ができる限り多くの観客に届くように、さらなるプラットフォームと劇場を確保するための努力を続けていく」(Lynton氏)
Alamo Drafthouseなど、一部の映画館では同映画の上映時間を既に公表し始めている。他にも、上映する予定であることを発表した映画館がある。
2014年最大の企業事件の1つとなったこの騒動は、一転して公開という驚きの展開を見せた。
騒動の発端となったのは、Seth RogenとJames Franco主演の「The Interview」という映画である。このコメディ映画は、米政府による北朝鮮の金正恩第1書記暗殺計画というフィクションを題材としている。
北朝鮮政府は数カ月前から同映画に抗議していた。続いて11月下旬には、Sony Picturesがハッカーらによるサイバー攻撃を受け、同社のコンピュータシステムから膨大な量の文書が盗まれ、インターネット上に公開された。同社は、それらの文書によって暴露された内容と、コンピュータシステムのセキュリティが明らかに欠けていたことで、直ちに批判を浴びることとなった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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