MetaMoJiは、iOS 8用手書き日本語変換入力「mazec(マゼック) for iOS」のアップデート版を提供開始した。
今回のアップデートでは、絵文字入力の認識や、任意の入力字形への短文登録といった、通常の文字以外の入力機能を強化している。
絵文字は、ハート、顔マークなどの絵文字入力(12文字)を認識。「ハート」「かおもじ」といった読みから絵文に変換(約800文字)することも可能だ。
さらに字形を登録すると文字列に変換できる「短文登録」機能を備える。50文字までの短文を最大100まで登録でき、例えば、家の形を書くと住所に変換──といったことが可能になる。登録は、mazecアプリのアイコンをタップし、「短文登録」から行える。メールなど入力しているIMEのモードでなく、専用のアプリから行う点に注意だ。
MetaMoJiは12月9日、デコレーションできる動画アプリ「Viddory」の発表とともに、mazec for iOSについてもデモを披露した。MetaMoJi代表取締役社長の浮川和宣氏が登壇し、「醤油という漢字を書ける人?」と呼びかけた。mazecは、ひらがなで“しょうゆ”でも“しょう油”とひらがなと漢字を混ぜて書いても“醤油”の候補が認識される。
「覚えていたけれど“ど忘れ”することもある。mazecのよさは、気楽に書けること。拡大すればどんな字だったかもわかるし、忘れた漢字も覚えておこうかなという気持ちになる。mazecを使えば頭が良くなる。間違いない」と語り、会場を沸かせた。
また、くせ字を登録すれば、浮川氏の“浮”の文字をいつもの書き方で書けるほか、家の絵文字を描いて住所を呼び出せるといったとデモも見せた。
「究極は、一人一人の字形を吸収していって“私の手書き”になること。私の字しか認識しないぐらいになってもいいと思っている。一人一人にベストな機能を提供するのがパーソナライゼーション。自分の会社の製品だからではなく、自分が欲しかったものを作っているつもり」と熱く語った。
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