Uber、タイとスペインでも営業禁止の可能性--デリーに続き

Don Reisinger (Special to CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉 (ガリレオ)2014年12月10日 11時25分

 インドのデリー首都圏で、相乗りサービスUberのドライバーが利用客の女性を強姦して逮捕されたとの報道を受けて、Uberが当地で営業停止処分を科された翌日の12月9日、タイとスペインの両当局は、Uberのサービスが自国で違法に運営を行っていると述べた。

 タイで問題になっているのは、Uberが場所から場所へ人々を運ぶために使っている自動車の種類だ。タイの陸運局局長を務めるTeerapong Rodprasert氏はThe Wall Street Journalの取材に対し、Uberは同国の法律に違反して、認可を受けたタクシーではなく自家用車を使っていると述べた。ただし、モバイルアプリケーションを使用して適切に登録された車両を呼ぶことは、タイでは合法だと同氏は付け加えた。

 Uberは2014年2月にタイでサービスを開始し、その後10月にタイのリゾート地であるプーケット島に拡大した。Uberは、タイの陸運局職員と協議する予定だと述べた。

 同じ12月9日、スペインでは判事がUberに対し、同国におけるすべての営業を終了するよう命じたと、スペインのEL PAIS紙が報じた。Uberのドライバーはサービスを行うための正式な認可を受けておらず、認可を受けているタクシーの運転手との競争は不当だと、マドリードにある商事裁判所の判事が令状の中で述べたという。この措置は、スペインのマドリードタクシー協会によるUberに対する提起を受け、同社に下された。

 Uberの問題は、米国外の都市に限らない。同社は米国時間12月5日にオレゴン州ポートランドで営業を開始したが、市当局はこれまでUberのサービスが違法との判断を示してきた。当局はUberとそのドライバーらに対し、民事および刑事上の罰則を科す用意があると述べた。2014年11月には、Uberは同社のビジネスモデルに関する「混乱」をめぐってネバダ州でサービスを停止しており、同州でビジネスを再開するための合法的な道を模索している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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