NFLの多くのチームが、寒さの厳しい季節を迎えようとしている。雨も多い季節だ。筆者は米国時間12月1日夜、メットライフスタジアムに入場し、じめじめとした人工芝に足を踏み入れた。気温が華氏40度(摂氏約4.4度)台前半まで下がり、予報外れの雨が降りしきる夜のことだ。耐候性を備えたタブレットをテストするにはこれ以上ない天気である。
NFLでは今シーズンの開幕とともに、サイドラインでMicrosoftの「Surface」タブレットが使用されている。これはパートナーシップの一環だが、この提携についてよくご存知の読者もいるだろう(米CNETの運営元であるCBSは、AFCとThursday Night Footballの試合を放送しているが、この1日のナイトゲームはESPNが放送した)。遠くから見ると、テレビに映ったコーチたちは、分厚いゴム製ケースに入った「iPad」を抱えているように見える。
これらのタブレットで何をやっているのか不思議に思うかもしれないが、実際のところそれほど複雑なことではない。
NFLのサイドラインで使用が許可されているテクノロジは少なく、携帯電話を使用できないばかりか、Boseとの別のパートナーシップのために、特定のヘッドホンを着用することすらできない。コーチたちはプレイの写真を確認するためにプリンタを使っていた(現在も使用している)。写真は、エンドゾーンとフィールド中央の上に設置されたカメラで撮影されるもので、ラミネート加工が施されてバインダーにとじられる。コーチ、スタッフ、選手はこうした写真によって、チームが試合を通じて使用したフォーメーションを分析することができる。
Surfaceタブレットはこれを再現するものだが、プリンタよりも短時間で、少しだけ双方向的な処理が可能だ。サイドラインとエンドゾーンの写真はSurfaceタブレットに直接送られるようになった。写真はカラーで、プリンタの印刷速度よりも速く送信され、そのすべてがプレイ後ではなくプレイ中に行われる。コーチはSurfaceのカスタムアプリ内で注釈を書き込み、写真に印を付け、書いた内容を自分専用のプロファイルに保存することもできる。
多くのアナウンサーや、NFLの選手でさえ、SurfaceタブレットとiPadの区別がついていないが、違いはある。これらのSurfaceはカスタマイズされ、加工され、耐候性能を備えていることだ。雨の中でも書くことのできるスタイラスが付属する。1つの目的に使用するデバイスであり、現時点ではアプリが1つだけのタブレットだ。
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