KDDIは12月5日、スマートフォンを衛星電話として使えるようにする法人向けモバイルルーター「イリジウム GO!」の提供を開始した。同社によれば国内の通信事業者として初になるという。1契約ごとに1万円の使用契約料が発生し、月額基本料金は5000円となる。
イリジウム GO!は、専用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットとWi-Fiで接続することで、全世界をカバーするイリジウム衛星を利用し、どこでも音声通話やデータ通信が可能になる端末。屋外で空の開けた場所に置きアンテナを上空に向けると、自動的に電源が入る。
Wi-Fi通信は、ルータから約30メートルまで接続可能で、デバイスは最大5台まで同時接続できる。災害時での使用を想定し、防水・防じん性、米国国防総省が制定した軍事規格「MIL-STD-810F」に準拠する耐久性を備えているという。本体サイズは、幅約119.8mm×高さ約81.7mm×厚さ約33.4mmで、重量は305g。
この製品によって、海上や非常災害時でも、スマートフォンやタブレットを使って、アドレス帳を活用した音声通話やショートメッセージ、GPS位置情報や緊急メッセージの送信ができる。また、東日本大震災時にはTwitterの投稿数が通常の約10倍になったことなどから、新たにTwitterなどのSNSにも対応した。
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