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野菜事業に踏み出した東芝の本気度--プロジェクトリーダーが語る立ち上げから収益化まで - (page 2)

加納恵 (編集部)2014年12月08日 18時04分
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大事なのはいかに販路を確保できるか

--なぜ、リノベーションする場所として横須賀工場を選んだのですか。

  • クリーンルームファーム横須賀

 社内の遊休設備を使用することは決めていたのですが、クリーンルーム型を実現できること、1万株程度を作れる面積があること、の条件から選びました。

 また関東圏にあるという立地もメリットでした。やはりこの事業は最終的にどこに売るかで勝負が決まります。そのため大きなマーケットが期待できる関東圏からスタートしたいと思っていました。

--実際に野菜の栽培を始められていかがですか。

  • 成長過程などはすべてタブレットで管理する

 専門の勉強もかなりしましたし、立ち上げのタイミングでは農業関連の企業の方にも入っていただきました。もちろん、野菜の栽培は東芝が作ってきた電気製品とは全く異なりますが、逆に今までの仕事と相通じる部分も多いと感じました。

 私自身、元々半導体のプロセス研究所にいたのですが、半導体は、ガスや圧力を変えたり、温度の処理を加えたりしながら作り方を決めていくのですが、こうしたやり方は野菜の栽培に通じる部分が多かったです。そういう意味で抵抗感はありませんでした。

 半導体は統計的にデータをとって、成果物を評価するんですが、そうした部分もとてもよく似ています。

 逆に、衛生管理の考え方などは大変シビアですね。半導体もかなり厳重にやっていますが、半導体はダストを入れない考え方、野菜は菌を入れない、増殖させない考え方なので、発熱や体調の自己申告、クリンルーム内での手洗いや道具の消毒の徹底など 気の使い方が違います。 食品業界の方やコンサル系の方から食品安全衛生管理の考え方や具体的な実施方法を指導いただくこともしました。食品の安全衛生管理は一歩違った踏み込みが必要ですね。

  • 工場内の設備も独自で製造開発している

 こうした取り組みはビジネスチャンスにもつながっていて、クリーンルームファーム横須賀用に開発した手洗いの装置が、別の工場に納品された事例もあります。クリーンルームファーム内では、作業に入る際にアルカリ水と次亜塩素酸から作られた殺菌水で必ず手洗いをします。次亜塩素酸は化学薬品を混ぜて作ったり、タンクで買ってきたりするのですが、東芝では次亜塩素酸を作る工程でアルカリ水も一緒にできる装置を開発しました。これを見た企業の方に、ぜひうちでも使いたいといっていただき、販売に結びついています。

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