検索エンジン、メールサービス、オンラインショッピングサイトなどを手がけるロシア企業のYandexが、自社製ブラウザの新バージョンを公開した。このブラウザは、ユーザーインターフェイスで気を散らす要素をそぎ落として最小限にしようと試みている。
テスト用の初期アルファ版として公開されているこのブラウザは、できる限りウェブコンテンツに集中できるように設計され、アドレスバーや「戻る」ボタンといったインターフェイス要素は目立たない形で配置されている。Yandexによると、このブラウザはまた、同社が計画している将来のモバイルデバイス向けブラウザの原型になるという。
この新バージョンのブラウザは実際、今日のブラウザの大半と外見がやや異なっている。新規タブページの背景には動画が表示されているほか、「Opera」の「スピードダイヤル」に似たカスタマイズ可能なタイルが格子状に配置され、お気に入りのサイトやよく利用するサイトに素早くアクセスできる。新規タブページの背景を右クリックすると、それらのサイトへのリンクを選んだり、背景の動画や画像を変えたり、背景動画を一時停止したりできる。
ブラウザのタブは、画面の最下部に並んで表示される。同じドメインから複数のページ(たとえば、CNETの複数の記事)を表示すると、それらのページが1つにグループ化される。最後にアクセスしたページのタブがグループの最前面に表示されるが、そのタブをクリックするまで、グループ内に他のタブがあるかどうかはわからない(クリックすると、他のタブがグループ内で横に並んで表示される)。これにより、大量のタブが乱雑に並ぶのを防げるが、ユーザーの混乱を招く可能性もある。たとえば、「Google Calendar」とGoogleの検索ページは、機能には大きく異なっているにもかかわらず同じタブグループにまとめられるが、「Gmail」とGoogleの「Inbox」はそれぞれ独自のタブグループに分けられる。
各タブには、それぞれのウェブサイトの色に合わせた色が付けられる。アクティブなタブの上部には細く白いバーが現れ、一連のタブのうちどれを表示しているかが把握しやすくなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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