Parrotは「Bebop Drone」で、ハイエンドの機能をコンパクトなクアッドコプターに搭載した。初心者にとっても経験豊富な操縦者にとっても魅力的なモデルとなるだろう。
まず、Bebopのカメラは「AR.Drone 2.0」などの旧モデルに搭載のカメラより性能が向上しており、画角180度のF2.2魚眼レンズと14メガピクセルのセンサを搭載する。
Bebopは1080p解像度のフルHD動画を撮影できるのに対し、AR.Drone 2.0では720pまでしかサポートされない。動画はBebopの8Gバイトの内蔵ストレージ(microSDカードやSDカードのスロットはない)にMP4形式で記録される。写真はJPEG形式かAdobeのRAW形式「DNG」で保存できる。
解像度が向上したことで、デジタル方式での写真のパンやズームのほか、3軸で画像を安定させる機能が可能になった。カメラをジンバルに取り付ける方が優れたソリューションかもしれないが、Parrotはこの方法によってコストを削減し、Bebopを軽量(最大重量は410g)かつコンパクトに維持しているようだ。サイズは全幅約28cm、全高約3.6cmである。
BebopはAR.Drone 2.0と異なり、GPS、GLONASS、Galileoに対応するGNSSチップセットを搭載する。このチップセットにより、独力で離陸地点に帰還することや、一箇所でホバリングすることなどが可能になっている。屋内で飛ばしているときなど、GPS位置情報を取得できない場合は、垂直安定化カメラ、超音波センサ、気圧計によって、ホバリング中に機体が当てもなくさまようのを防ぐ。
残念ながら、機体がこれほど小さく軽いということは、大型バッテリを搭載する余地があまりないということでもある。Bebopの航続時間は最長11分間だ。強風時や高速飛行時は航続時間が短くなる(Bebopは最大で風速約50kmの風の中を飛行でき、最高飛行速度は時速約75kmだ)。
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