BitTorrentは米国時間11月19日、「Sync」のプレミアム版を発表した。これは、同社の同期サービス「BitTorrent Sync」を、Appleの「iCloud」、さらには「Dropbox」「Google Drive」「Microsoft OneDrive」といった他社のクラウドサービスに対抗できる製品にしようとする動きだ。BitTorrentは、「Sync 2.0」を2つのユーザー層にアピールしたいと考えている。1つは、サイズを気にせずにファイルを共有したい個人および企業ユーザー、もう1つはクラウドでのプライバシーやセキュリティを懸念する人たちだ。
「われわれは、高い秘匿性を維持する必要があるもののために、この製品を開発した」とSyncを担当する製品管理バイスプレジデントのErik Pounds氏は述べている。
有料版の「Sync Pro」は、専用の技術サポートとビジネスレベルのワークグループ機能を提供し、テラバイトサイズのファイルを同期できるが、価格は競合する最も低価格のクラウドサービスと比べても40ドル以上安い。
BitTorrentでは、プレミアム版の価格を年額39.99ドルにする予定だ。Sync 2.0が公開されるまでにはあと数カ月かかる見込みだが、登録を行えば、Sync 2.0や今後提供されるモバイル同期アプリをテストできる。BitTorrentによれば、Sync 2.0の公開は2015年初めになるという。
一方、Sync 2.0の無料版は、フォルダの同期と共有のみに機能を絞った製品で、インターフェースが現在のバージョン1.4から刷新されるほか、30日限定の「Sync Pro」体験版が付属する。ユーザーは、フォルダの権限や所有者を切り替えたり、ファイルを自動的に同期したり、技術サポートを受けたりすることができる。
また、BitTorrentはSyncの技術を利用して新しい2つのサービスを開発中だとPounds氏は述べている。1つは、非常にサイズの大きいファイルを同期できるモバイルアプリで、もう1つは、企業のファイル配信を支援する製品だ。どちらも2015年のリリースが予定されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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