ヤフーは11月10日、スマートデバイスアプリのクラッシュ解析ツールを提供するFROSKを買収し、完全子会社化することを発表した。アプリ領域におけるグロースハックサービスの強化が狙い。具体的な連携内容については未定という。
FROSKは2012年設立。「Business To Developers(B2D)」をコンセプトに、スマートデバイスアプリ開発者向け支援ツールの分野で、複数の開発者支援ツールを開発、提供してきた。
FROSKによれば、4月に提供を開始したスマートデバイスアプリのエラー検知/解析ツール「SmartBeat」が好評であることから、より多くの企業と個人開発者に利用されるようサービス強化を図るために業務提携先を探していた。業務提携について両社で協議を重ねた結果、継続的に安定したサービスを提供できると判断し、買収されるに至ったとしている。
ヤフーでは、アプリ市場が急速に成長を続ける一方、アプリ開発者にとっての開発環境は発展途上であると指摘し、ユーザーはクラッシュなどの発生により品質に不満を覚えるとアプリを継続利用しなくなり、アプリストアなどのカスタマーレビュー欄において、アプリに対して低い評価を与えること、また評価の低いアプリはインストールされない傾向にあると説明。アプリ開発者がビジネスを成功させるためには、エラー検知・解析ツール(クラッシュ解析ツール)を活用し、品質向上を行うことは必要不可欠であると買収の背景を説明している。
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