Appleは、「iPhone」から非「iOS」端末への乗り換えに伴う手間を軽減できるよう、既にiPhoneを手放してしまったユーザーにも利用してもらえる新たなウェブツールをひそかに公開した。
新たなツールにより、以前iPhoneを所有していたユーザーは、自分の電話番号をAppleのメッセージングシステム「iMessage」の登録から解除することができる。表向きは、そうしたユーザー宛てに送信されたはずのテキストが受信できないという問題を修正した形だ。2011年に「iOS 5」とともにリリースされたiMessageは、iPhoneユーザー同士がそれぞれ契約している通信会社のネットワークの代わりに、データ通信やWi-Fiを使ってメッセージをやりとりできるサービスだ。これにより、より高速なメッセージ送信が可能になり、ユーザーの携帯電話プランには響かないことになる。
米国時間11月9日に「Reddit」の投稿で最初に伝えられたこのツールは、元iPhoneユーザーがAppleを提訴してから半年近くが経つ中で公開された。同ユーザーは、非iOS端末への乗り換え後にAppleのメッセージングシステムがテキストメッセージを配信しないことを訴えていた。iMessageの導入以降、iMessageに自分の携帯電話番号を登録したまま他の端末に乗り換えた元iPhoneユーザーの一部から、既存のiPhoneユーザーから送信されたテキストがどこかに消えてしまう障害が報告されてきた。これは、送信者が送信したつもりでいたメッセージを、「Android」端末に乗り換えたばかりのユーザーが受信できないというものだ。
新たなツールのページには、元のユーザーが所有したままになっているiPhoneの登録を解除する方法が手順を追って説明されている。それによると、新しい端末のSIMカードをiPhoneに差し替えてから、設定にアクセスし、「Messages」をクリックしてiMessageをオフにすればよい。同ページには、iPhoneを既に持っていないユーザーのために、電話番号を入力して確認コードを受信するオプションも用意されている。ユーザーは確認コードを入力することで、自分の番号を登録から解除するかどうかを確認できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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