クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を運営するクラウドワークスは11月7日、東京証券取引所マザーズ市場に新規上場することを発表した。上場日は12月12日を予定している。2011年11月の創業から約3年での上場となる。なお、9月には同じくクラウドソーシング事業を展開するリアルワールドが上場している。
クラウドワークスは、非対面のまま仕事のマッチングから業務の遂行、報酬の支払いまでを一括で行える、エンジニアやクリエイター向けのクラウドソーシングサービスで、2012年3月に提供を開始した。約2年半経った9月末時点のユーザー数は22万人、企業数は4万社、募集総額は150億円を超える。また、直近四半期の総契約額は4億9000万円となる。
2014年9月期の業績は、売上高が4億21万円、経常損失が597万円、純損失が817万円。なお、前年同期は売上高が5138万円、経常損失が1億5814万円、純損失が1億5900万円で、赤字は続いているがいずれも大幅に改善している。
経済産業省、総務省、国土交通省、外務省など政府4省を始め、約20の都道府県や地方の自治体にも利用されている。企業ロゴデザインや、人気商品のキャッチコピーの募集など、重要なプロジェクトにも採用され始めており、今後は単発のキャンペーンなどではなく、継続利用されるための取り組みも進めるとしている。
また9月末には、同社のクラウドソーシング事業のアドバイザーに、MIT メディアラボ所長の伊藤穰一氏と、米WIRED誌のコントリビューティング・エディターで、“クラウドソーシング”の名付けの親でもあるジェフ・ハウ氏が就任。2人の協力を得ながら海外展開を進めるとしている。
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