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デジカメ動画で音にもこだわる--TASCAM新「DR」シリーズ

加納恵 (編集部)2014年11月07日 08時00分
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 ティアックは、TASCAMブランドで展開するカメラ用リニアPCMレコーダー「DR-70D/60DMKII」(70D/60DMKII」)を10月に発表。11月下旬の発売に先駆け、使用感や内蔵マイクだけでは表現できない高音質録音について説明会を実施した。

 TASCAMは、プロユースを中心にしたデジタルレコーダーのラインアップを数多く持つブランド。DRシリーズは、音楽制作現場に欠かせないツールの1つとして高い信頼を獲得している。しかし、最近では音楽用としてリリースされたDRシリーズを一眼カメラの録音用として、撮影現場でも用いるケースが増えてきたという。

  • 「DR-70D」

  • 「DR-60DMKII」

  • DR-70D用アクセサリパッケージ「AK-DR70C」

 ティアックでは、2013年に動画に特化したモデルとして「DR-60D」を発売し、動画需要に対応。内蔵マイクだけでは出せない録音クオリティを実現するなど、動画用の機能を盛り込んでいる。新製品の70D(想定税別価格:3万3000円)は、ステレオ内蔵マイクと4つのXLR入力を備えたカメラユーザーのためのオーディオレコーダー、60DMKII(同:2万2000円)は4入力2出力のミキサ―も内蔵し、ミキサー用途としても使用できるリニアPCMレコーダーになる。

 説明会では、映像作家、音楽家、作曲家として活躍するマルチプレーヤーのふるいちやすし氏が登場し、映像制作現場におけるDRシリーズの活用方法などを披露。「映像作品においては”聞き取りやすいこと”が優先されるが、DRシリーズを使用すると現場の臨場感をそのまま収録できる」と評した。

 DR-70Dでは、無指向性のマイクを2つ内蔵したA-B方式を採用。ふるいち氏は「指向性のマイク2つを左右に向けてステレオ感を出すのが通常なので、イメージ的にはアンビエントなふわっとした音になるのかと思ったが、結果的にはしっかりした音が収録できた。指向性のムラがない分、ナチュラルなその場の音を録音できたと思っている」と感想を述べた。

  • ふるいちやすし氏

  • 撮影風景。デジタルカメラに装着したDR-70Dとガンマイクで録音した

  • DR-70Dをカメラに装着しているところ

 会場内では、ふるいち氏によるフィールドレコーディングによる映像作品も公開された。海辺でギターを奏でる映像作品で、波の音を録音しつつギターの音も捉える「音的にはチャレンジ」(ふるいち氏)となる撮影だ。撮影現場ではデジタル一眼レフカメラの上に70Dを装着。その横にガンマイクを設置し、撮影した。70Dは本体に録音しつつ、カメラ側にも音を送りバックアップとして記録。こうすることで、録音のバックアップとしても利用できるという。

 完成した作品は、70Dのみ、ガンマイクのみ、2つの音をミックスしたものの3つの音で再生。イコライザーなどは加えずそのままの音を採用した。ふるいち氏は「70Dは距離感が素直に出る」と言う。

  • DR-70Dのみの音声

  • ガンマイクのみの音声

  • DR-70Dとガンマイクの音をミックスした音声

 両機種ともに、高音質「HDDA(High Definition Discrete Architecture)マイクプリアンプ」を搭載し、96kHz/24bitまでの録音に対応。動画ファイルとの位置合わせが簡単にできる「スレートトーンジェネレーター」を備えるなど、使いやすさを考慮している。

 動画性能の向上により、撮影はデジタル一眼レフカメラのみという現場も増えつつあるという。そうした現場において、70D/60DMKIIは録音品質のレベルアップを担う。

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