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Googleシュミット会長、新興国成長の鍵はモバイルの「安全性」と「教育」

藤井涼 (編集部)2014年11月06日 15時30分
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 グーグルは11月4日、モバイルイベント「The Mobile First World」を台湾で開催し、アジアが世界のテクノロジにいかに影響を与えているのかを事例を交えながら紹介した。イベントの冒頭では、来日中だった米Google会長のエリック・シュミット氏がライブ中継でゲスト出演し、アジア各国の報道陣からの質問に答えた。ここでは、特に印象的だった質問をピックアップして紹介する。


ライブ中継で参加した米Google会長のエリック・シュミット氏

――グーグルの今後5年間のモバイルの成長計画は。

 新興国では、これからさらにモバイル環境が進展するだろう。グーグルでは、インドで(低価格スマートフォンである)「Android One」をリリースした。多くのスタートアップがこの100ドルフォンを活用しているが、今後はこの価格が70ドル、50ドルと下がっていくだろう。そして世界の大半の人々がこれから5年のうちにスマートフォンを持つようになる。そうなった時、国境はなくなり新興企業の収益の上げ方も変わることだろう。

――オープンプラットフォームでモバイル環境はどう変わる。

 モバイルプラットフォームはいくつかしか残らないだろう。もし10のプラットフォームがあったとしたら、それらを使っているエンジニアは10のバージョンを維持しなければならない。やはり複数ではなく1つのプラットフォームに統合することが管理としては望ましい。OSとしてAndroidはナンバーワンのプラットフォームになるだろうし、そのためにグーグルは最前の努力を費やしている。

――アジアが世界の変革を推し進めている。

 中国やインド、その他の国々がモバイルを定義づけしつつある。また、低所得層などより多くの人々がスマートフォンを手に入れ、この変革に加わっている。その他の地域をみると、たとえばアフリカではネットワークが整備されていないので、この解決にも取り組む。また、欧州もマーケットシェアは高いがなかなか成長はしていない。やはり通信インフラが十分とはいえないからだ。イノベーションという視点では、イスラエルからはさまざまな斬新なインターネットサービスが生まれている。

――シュミット氏が考える面白いアプリは。

 まだ出てきたばかりだがボディモニタリングだ。いろいろな活用の方法があると思っている。肌にパッチを張って電気を流して測定し、Wi-Fiシグナルによってその内容を送るといったことができる。また、ピルにWi-Fi装置を入れて(飲み込むことで)体内から信号を送ることもできる。

――モバイルは将来どのような形になる。

 たとえば、朝の目覚ましで最適な時間に起こしてくれるようになる。「壁を見ると『まだ起きなくていい』と書いてあり、あと17分だけ寝る」といったことも可能になるかもしれない。こうしたことが電話と体の中に組み込まれたモニター機能のコミュニケーションなどによって可能になる。また、空港に行く時間なども把握してスケジュールを組んでくれるようになるかもしれない。こういった内容を理解するためには、多くのコンピュータが人工知能を持ち、スケジュールを選び、どういったコミットメントに対してオプションを選択するかということが重要になる。電話が個人的なデジタルシステムになりつつあるということだ。

――モバイルによって新興国の経済を改善するために必要なことは。

 安全性だろう。特に女性など社会や文化の被害者になりやすい人々に対して、どうやってセキュリティや安全性を高めるかが重要になる。たとえばモバイルがあれば自分の身に起こっていることを写真で撮ったり、音声を録音したりして通報できる。学校教育についてもそうだ。テキストを買うための十分なお金がない人もいるだろう。そこで情報を共有できるモバイルとフリーのオンラインコースを提供できれば、小学校から上級教育までを1つの電話で実現できるようになる。安全性と教育、この2つが重要になる。モバイルは独裁的な状況から救い出すこともできるし、文化的な促進にもなるだろう。

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