Mozillaは、ブラウザ「Firefox」の新バージョンを米国時間11月10日にリリースする計画だ。
非営利団体のMozillaは11月3日、この計画について「われわれは、まったく新しいフィルタを通じて検討することで、開発者の利益を最優先できるようにブラウザのデザインを刷新した」と述べた。新たなバージョンは、Firefox誕生10年に合わせてリリースされる。
Mozillaによると、新バージョンは複数のプログラミングツールを統合しており、プログラマーがウェブサイトやウェブアプリを構築する際に通常、そうしたツールは連携しないものだという。
今回の動きは、Firefoxを開発者という原点に一歩回帰させるものだ。同オープンソースブラウザは10年前、Microsoftの「Internet Explorer(IE)」の競合として突如登場した。Firefoxの方がより優れた性能、セキュリティ、機能を提供しているといううわさが広まったことで、IEの市場シェアは徐々にFirefoxに奪われていった。普及のカギは、ウェブ開発者らによるエバンジェリズムにあった。開発者らは、IEを凌ぐ先進機能とともに、特にプログラマーの支援を目的とした「Firebug」などのアドオンを高く評価していた。
Mozillaは新バージョンのFirefoxの詳細について多くを公表していないが、2014年に開始された2つのMozilla開発者プロジェクトが含まれる予定だと述べた。その1つが、ブラウザベースのプログラミング環境「WebIDE」、もう1つが「Firefox Tools Adapter」だ。Firefox Tools Adapterでは、Firefoxの開発者ツールを使用するプログラマーが、自身のウェブサイトやウェブアプリが「Chrome」のPC版、「Android」版、「iOS」版でどのように動作するかを確認することができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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