少年ジャンプ+では電子版が注目されがちだが、無料マンガだけでも十分に楽しめるコンテンツが揃っている。作品は30タイトル以上を用意しており、毎日約5作品を更新。「カラダ探し」や「ポチクロ」といったオリジナル作品のほか、「DRAGON BALL」や「ろくでなしBLUES」などの名作も復刻連載として配信している。一部の作品はスマートフォンならではの表現も取り入れており、たとえば「ヘタリア」ではスマートフォンコミックサービス「comico」ではおなじみの“縦読み”スタイルを採用している。
また、「【裏技入り】To LOVEる-とらぶる- ダークネス」では、画面上をタップするとキャラクタがぷるぷると揺れたり動いたりするコンテンツ(詳細は過激なため割愛)を公開した。直後から大きな話題を集めたが、残念(?)ながら大人の事情により配信を停止。しかし、10月31日に第2弾として再び配信を開始している。「少し話題になりすぎてしまったが、今後もチャンスをみて挑戦したい。神出鬼没なので楽しみにして欲しい」(細野氏)。
※11月1日16時 追記 : アプリ版では第2弾もわずか1日で配信停止。ウェブ版では引き続き閲覧できるが、「本作品は予告なしで配信ストップとなる場合がございます。お察し下さい」と注意書きされている。
そして、筆者が特にオススメしたいのが、「ジョジョの奇妙な冒険」の読み切りシリーズ「岸辺露伴は動かない」の最新作「望月家のお月見」である。9月初旬に少年ジャンプ+のティザーサイトが公開された際、トップページに作者・荒木飛呂彦氏によるイラストが大きく描かれていたことから、新作が登場するのではと期待が高まっていたが、何と47ページもの大作を無料マンガとして配信した。これはウルトラジャンプで連載中の「ジョジョリオン」の1回分のページ数に相当する量だ。
もともと、荒木氏にはジャンプLIVEのリリースに合わせて読み切りの執筆を依頼していたが、当時は時間を作ることが難しく実現しなかった。この代わりとして荒木氏から提案されたのが、荒木氏自身がパスタなどの手料理を披露する動画「JOJO’s Kitchen」。“むしろこちらの方がレアではないか”とファンの間では人気を集めたが、少年ジャンプ+の創刊にあたり改めてマンガを描いて欲しいと熱い思いをぶつけたところ、特別読み切りという形で応えてくれたのだという。
「少年ジャンプ+はジャンプのアプリだが、良い意味で読者に“違和感”を持ってみて欲しいと思っていた。そういう意味では荒木先生という『ジャンプだけどジャンプらしくない人』に描いていただけて、最初のスタードダッシュに結びついた。無料でマンガを読めると聞くとクオリティを心配する人もいると思うが、荒木先生であれば文句ないだろうと。それがきっかけで他の無料作品も楽しんでもらいたい」(細野氏)。
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